現代の奴隷扱い?

最近僕のTwitter上のTLで話題になっていたのが香港やシンガポールのドメスティックヘルパー、通称メイドの問題。

シンガポール在住のうにうにさんが非常に上手く纏めてくれています。

シンガポールのメイドは奴隷か?!と議論する前に知っていて欲しいこと:今日もシンガポールまみれ

制度は若干違いますが、香港も似たようなものです。日本に住んでいて日本から出たことがない人は、契約事以上に「人道的」な面からメイド雇用に否定的な人が多く、議論になりません。

「本人納得の上で契約してメイドになるんだから問題無い」という意見に対してヒステリックに反論する方々。皆さんが普段使われているであろう様々な製品、商品、そして食物等の多くはアジアのどこかで作られているもので、それらもやはり日本よりもはるかに安い人件費で、酷い労働環境で作られている事が少なくありません。そういうのは、いいのですかね?

国際格差を利用したビジネスはメイドに限らない、ということを日本人はもっとしっかり理解した方が良いです。もちろん、この国際格差利用型ビジネスは焼き畑農業に近いので、未来永劫続くわけではないのですが。

もちろん住み込み労働をするメイド制度にも課題はあるし、改善すべき所は改善すべき。ただ、全ての問題が片付かない限り前に進まない、というのは現実解ではないのです。また日本人がどう思おうが、現実解を選んだシンガポールや香港をとやかく言っても仕方が無いです。自分達が嫌だと思うなら、自分達はメイドを利用しなければ良い、でおしまい。