『永遠の少年―――ジャッキー・チェン自伝』読了

前作『I AM JACKIE CHAN』とかぶる部分もありますが、息子である房祖名(ジェイシー・チャン)についての記述が多いのが大きな違いでしょうか。また香港を騒がせた不倫事件についても、相手方の名前は出さなかったものの、林鳳嬌と房祖名とどういう会話をしたのか、触れています。

あとは自分の若かりし頃を『成金の田舎者』と表現しているところに、歳を取って円熟してきたことが見て取れました。

とはいえ、良くも悪くも成龍(ジャッキー・チェン)は本書のタイトル通り、永遠の少年なのでしょう。だから言葉尻を捉えられてメディアで騒がれ、香港では嫌われ者。でも本当に彼が腹黒くて偏屈な考えを持っていたら、香港映画界でこんなに成功していないはず。

そういえば中国戯劇学院での兄弟子、洪金寶(サモ・ハン)と戦ったらどっちが勝つか、という質問に本書の中で答えていましたが、その答えが洪金寶が先月日本で受けたインタビューでの回答と全く同じで思わず笑ってしまいました。答えは洪金寶が勝つ、なぜなら兄弟子に手を挙げることは出来ないから、とのこと。色々確執が伝えられたりしていますが、やっぱり兄弟弟子で通じるところはあるんでしょうね。

永遠の少年―――ジャッキー・チェン自伝
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