『日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった』読了

インターネットイニシアティブ(IIJ)会長の鈴木さんの著書。IIJといえば日本最初の商用インターネットプロバイダ。

サービス開始が1994年3月。僕が自宅でインターネットに初めて繋げたのが1995年の8月か9月。この時期に私立文系大学生で自宅でインターネットを使い始めた人って日本でも数百人いるかいないか、という時期だったと思います。まだWindows 95発売までだったので、ネット接続プログラムも別途入手する必要があったし、ブラウザはモザイクを使ってのアクセスでした。

本書で鈴木さんがIIJ設立前から考えていたインターネットが世界を変えるというコンセプトは僕自身同じように考えたので、自分で使い始めたわけで、勝手ながら非常に親近感を覚えながら読み進めました。そして多くの困難を乗り越えてくれたおかげで、日本のインターネットがこの時期に立ち上がった(彼等が動かなければ、もしくは試みが失敗していたらあと5年は遅れていたはず)のでしょう。

日本のインターネットの歴史をこうして読めるのは貴重なことだと思います。