2001年9月アーカイブ

最近、ひとりでブラブラ出かけることが多いです。もちろん誰かと一緒に出かけるのも楽しいし、そっちの方が個人的には好きなのですが、独りであれば気が向いた時にいきなり出発することが出来るというのも魅力的なことではあります。

どこかへ出かける時、僕はたいていカメラを持っています。高校時代には写真部なんかに入ってたくらいで、ちょっと写真にはうるさいのです。そんな僕ですが最近は一眼レフを持ち歩くことも極端に減りまして、もっぱらデジカメのお世話になっています。

先日も突然思い立って埼玉県内某所に出かけました。ボロ車での移動ということで荷物は少々増えても大丈夫だったので、デジカメと一緒に一眼レフも持って行きました。現地に着いて、とりあえずデジカメを、と思ったら、電池が切れてました。迂闊、充電するのをすっかり忘れていたみたいです。まぁこれも良い機会、天気も良いし、久々にEOS650の出番かな、ということで、ISO100の36枚撮りをローディング。

これまでも感じていたことなのですが、アナログのカメラとデジタルカメラではそのシャッターを押す「重み」が全然違いますね。デジタルならすぐに消せますし、ケチな話、現像にも金がかからないわけで。ところが一眼レフでシャッターを押すとそれはまさにネガの上に感光させることになるわけで、そこにまさしく物理的な変化が起こっているわけです。写真が好きだと言い放っておきながら、久々に一眼レフを持って、シャッターを押して、その「重み」を今更のことながら、まじまじと感じてしまいました。この「重み」もまた撮影の楽しみの一つ、あるいは最重要な要素の一つであると思います。

考えてみれば独りで一眼レフを提げて撮影なんて。贅沢な時間を過ごしているようです。丁度数年前、まだなーんにも考えずに学生をしていた時のような。

その昔、オールナイトニッポンという深夜ラジオにはまっておりました。あれは確か中学生の頃。金曜日のパーソナリティーに鴻上尚史さんという方がいまして、今聞くと懐かしい「10回クイズ」とか「究極の選択、どっちを選ぶ」なんてコーナーをやってたのですね。

僕は純粋にそんなコーナーや鴻上さんのしゃべりが面白くて、翌日学校があるにも関わらず(学校って土曜日もあるんですよね)午前3時まで聞いていたものです。その人が第三舞台という劇団の主宰をやっていたり、第三舞台には優れた役者さんが所属している、というようなことは後から知ったことでした。

僕が「芝居」「演劇」というものを認識するようになったのも、この鴻上さんの存在がきっかけでした。特別芝居にはまったわけではありませんが、ドラマに出てくるこの役者さんは元々どこどこの劇団出身だとか、そういう見方をすると、これまた結構面白いもので。あるいは「朝日のような夕日をつれて」といった鴻上さんの作品を大学の演劇部がやっているのを見たこともあります。「スナフキンの手紙」など、本も何冊か読みました。

そんな彼の溢れる才能というか、表現しきれない妙な魅力、というものを今日は再確認してきました。当然役者さん一人一人のパワーがあるからこそ、あれだけの表現が出来るんだろうと思うのですが。プロの役者のパワーというものも同時に認識せざるを得ませんでした。まぁ、そんな難しいことを言うまでも無く、2時間ちょっとの時間が本当に楽しく流れていったことは紛れも無い事実です。

なんでも今回の公演を最後に10年間第三舞台を封印するんだそうです。しかし鴻上さん自身がパンフの中で書いているように、今後10年の間に、過去20年間活動を続けてきたこの劇団に対して思ったことや感じたことなどを、ご本人が、そして芝居を演じた役者さんたちが、あるいは我々聴衆の側も、いろいろと世の中に向けて発表していくんだと思います。そうすることで過去を否定するわけではない、何か新しい展開へ向けた期待を包含した充電の10年間にすることが出来るのではないかと。そう鴻上さんは考えているのではないかなと勝手に解釈してみました。

ま、鴻上さんも忙しい方ですから、ちょっとお休みしても良いんじゃない?とも思いますが。あるいはもう一度ラジオに戻ってきてくれたなら・・・、なんて仮定法過去の感情が頭の中を過ぎったりもしましたが。いい年して深夜まで聞いて、ハガキやら書いて送ってしまいそうな自分が、まだここにおります。

ひとつ前のエッセイに書き忘れたこと。

「マシュケナダ」という曲がありまして、日産プリメーラのCMに使われてます。音楽がお好きな方なら「セルジオメンデス&ブラジル'66」という名前をご存知かもしれません。最初の入りのピアノが印象的な曲です。

どうでもいいけど、V6のスカイラインなんて・・・。真のスポーティー直6セダンを求めるならBMWのシルキー6しろってことか!?うーん、でもあの新スカイラインのデザインは好きだったりする(超爆)。

閑話休題。私事ですが、年末に向けて久々に第九を歌うことにしました。地元の合唱団がポスターを出していたので。実はいくつかの合唱団、あるいは大学時代の先輩からお声かけをいただいてはいたのですが、結局あえて、誰も知ってる人がいない合唱団に入ってみようかなと。もちろん、私も国立に住み始めてから5年目ですので、そういう地域の共有という点ではつながっていけるのではないかなと思って。

昨日初めて練習に行ったのですが、いやぁ、誰も知らない場所でいきなり歌うというのは難しい(笑)。まぁ第九は何度も歌ったことがあったので、何とかなりましたけど。でも声も出ないし、腹筋も足りないし、明らかに現役の頃と違っています。この数年のブランクは大きいなぁ・・・。来週以降もまじめに練習に通おうっと・・・。

最近時々やってるのですが、寝る前の腹筋を欠かさないようにしよう。あるいはブレス体操、ジョギングが必要かな。そして体調の管理が一番大切なんだな。喉がいかれたら合唱はアウトだからね。

新しいことへの挑戦、というわけではないけど、しばらく休んでいたことを再度やってみるというのは、きっかけがないとなかなか出来ないことですね。「変われるってドキドキ」を否定するわけではありませんが、自分が今持っている興味、環境、人間関係の中で、あるいは自分が今起こしている行動の中で、まだまだ消化不良のままほったらかされていることって結構あるんじゃないかなと思うんですね。そのことに背を向けて、全く新しいことにチャレンジする、というのも確かに素晴らしいことですが、既にあるものにアレンジを加える、あるいは再発見することによって喜びを得ることも出来るということなのです。

私も人のことは言えないのですが、時に「下手の横好き」と言われるような状況に陥っていたようです。最近になって、年齢等も関係しているのか、あるいはだいたい一通り体験し尽くしたのか、「横好き」よりも「深堀」をしたいなぁと思うようになってきました。もちろん、私の根本にある横好きなマインドは消し去れないと思うのですが(爆)、横好き一辺倒から、深堀を意識するようになってきたなぁと思うんですよね。

ともすればそれがマンネリというか、つまらなく見えてしまうのかもしれません。先日もある人としゃべったときに「仕事とか始まって、もりもりも以前ほど動けなくなってるんじゃない?動いて楽しませてほしいんだけどねぇ!」といわれました。どういう意味で「動いて楽しませる」のが良いのか分かりませんが(爆笑)、そういうご期待を頂いているんだなぁと思いながら。でも決して、自分の中では安定だけを求めたりしているつもりは無いんです。以前がアクティブ過ぎたから今が安定して見えるだけなのかもしれないなぁ・・・。

ま、人の評価とか人の発言というのは、参考にもなり、悩ましげでもあります。

ご存知、トヨタカローラのコピーです。別に僕が広告業界に特別興味があるわけでも、カローラが好きなわけでもないのですが。まぁ、車の話題は好きですけどね。やっぱ男は黙って直6でしょう(実はスカイライン好き ^^;)。あるいは黙って13B。20Bも可。単なる希少エンジン好きだったりして(爆)。

そちらの方向に走ってしまうと宗教論争みたいになってしまうので、話を戻しますと・・・、僕はこのカローラCMのコピーに大変心を打たれました。なぜこのシンプルなコピーに僕は強く心をひかれたのだろうかと考えてみたのです。

僕の個人的な性格に起因するところもあります。ものめずらしいものが好きなんですね。僕は旅行が好きなのですが、それも日常を超えて何か新しい物に出会ったり、あるいは旅先で一種の違和感を味わうことが出来るからに他なりません。そういった非日常性を感じることに快感を覚えるようです。

僕の個人的な趣味嗜好はともかく、人間というのは本来的に新しいものへの憧れをずっと持ち続けているものなんだと思います。それが仕事であったり、子供が出来て子育てに追われたり、あるいはその他の経済的な事情であったり、そんな様々な事情があって日々の生活に追われ、抑圧されているんでしょう。

このコピーがターゲットとしているお父さん、お母さん世代(ファミリーカー、カローラのCMですからね)はまさにそういった感情を抱きつづけているのだと思います。平凡からの脱出、とでもいいますか。子供と一緒に大学に通う母、娘の彼氏にサーフィンを教わる父。そんな姿は確かに魅力的でしょうね。

切り口は違うかもしれませんが、失楽園なんてのが少し前にブームになったのも根底に流れるものは極めて似ているのかもしれないな、なんてことも考えながら「変われるってドキドキ」を解釈しているのでした。

変化をうまく作り出せないと、物も人も飽きられてしまうのね・・・。

CMの話ついでに音楽のことも少し。最近CMで流れる曲(あるいはその選曲)を面白いなぁと感じることがしばしばあります。少し前に教授がリゲインの曲を作って話題になりましたが、今回話題に挙がったトヨタカローラの曲は久石譲だし、同じトヨタのビスタのCMではキングクリムゾンが使われてました。日産のX-TRAILなんてTHE CLASHでしたね。あの選曲もすごいわな。CREAMのWhite Roomも確か日産シルビアか何かのCMで使われていたかと。

Chicagoの25 or 6 to 4(邦題:長い夜)やHard to say I'm sorry(邦題:素直になれなくて)、Saturday in the parkも確か使われていましたし、DEEP PURPLEのSmoke on the water(湖上の煙?)やHighway Star(高速道路の星?)、BURN(燃えろ?)等も使われています。

僕は広告業界には明るくないのですが、現在広告業界で活躍されている方々の年齢と、この選曲に何か関連性があるのではないかなと考えています。久石譲は別として、キングクリムゾンやChicago、DEEP PURPLE、CREAMを聞きながら育った年代(50歳前後?)が、自分たちのかつて思い入れを包含したこういった曲を現代の世の中にメッセージとして発信しているんじゃないかなぁと。

深読みですかね?あるいはただの勘違いですかね?まぁ僕としては、そういう過去の優れた作品に触れられる機会が増えて嬉しいなぁと思ってるだけですが。

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