自分の誕生日を祝うとか、誕生日のために何かしてもらう、というのがどうもこっぱずかしくて。だから自分の誕生日を他人に言ったり、プレゼントをねだったり(たとえそれが話のネタとして冗談半分の発言だったとしても)することが出来ないんですよね。逆に他人の誕生日にメールやカードを贈ったりすることにも何か変な抵抗があったりして・・・。基本的にイベント事が嫌いなんですよね。ちなみに女性ってイベント事に敏感で、日付なんかもよーく覚えていたりするのでまた困りものなのですが(爆)。それはおいといて、誕生日だから、って理由で何かしたりされたりするのが個人的にあまり好きじゃないんですよね。
誕生日を素直に喜ぶ人というのは、歳を重ねれば重ねるほど減っていくような気がします。せいぜい恋人と一緒に過ごす、なんてこと程度で。自分が幼かった頃のことを考えてみると、親しい友達に声をかけて、一緒にお菓子やケーキを食べたりしたなぁなんてことを思い出しました。自分の誕生日が春休みのまっただ中にあったから、という理由もあったかもしれませんが。
フランスに住んでいる知人(知人と呼ばせてもらうには申し訳ないほど素敵なムッシュですが)から興味深い話を聞きました。バースディカードやプレゼントを受け取るのはもちろんですが、逆に日頃世話になっている人たちに誕生日を迎えた本人がケーキを配ることもあるというのです。
前述のムッシュ曰く、誕生日を迎えることが出来たということは、今日までこうやって元気に幸せに生きてこられたことを家族、友だち、同僚に感謝するということではないかと。確かに周りの人たちの支えなしには生きていくことなんて出来ません。とかく「歳をとる」区切り目としてしか見られない誕生日ですが、自分が存在できることへの感謝をささげる日という捉え方もあるのかな、と感じました。
ヨーロッパで十数回の誕生日を迎えた方の言葉には重みがあります。最後に彼からもらったメールの一節を引用させてもらいます。
> ぼくの誕生日はここ4、5年連続で、重要な会議と同じ日。そのあと会食がある。
> ウェイターに頼んで別勘定でシャンペンを用意してもらい、デザートのときに栓を
> 抜いてもらう。
>
> 「今日はぼくの誕生日です。日頃ずけずけと言いたい放題いっていますが、
> こうやって仕事ができるのも皆さんのおかげ。ささやかですが感謝の気持ちです。」
> といって乾杯するのです。
かっこいい人は何をしてもかっこいいものですね(苦笑)。
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