2002年9月アーカイブ

筆者は旅行が好きでして、学生時代から、国内外問わず、まぁいろんなところにいきました。何が楽しいのかと聞かれれば、それはもう筆舌に尽くしがたい、それについてだけ話をしても平気で数時間酒を飲めてしまうだけの様々な理由があるのですが、簡単に言えば自分が今までに行ったことのない場所にたどり着いた時、妙な達成感のようなものを感じてしまうからでしょう。そしてそれが癖になってしまっているようです。この妙な達成感というのは、一般的に言われる観光旅行の満足感とは少々趣を異にするものかもしれません。

何故達成感を感じるのか・・・、それはおそらく「オレは何故こんなところにいるんだろう?」という違和感を感じることが好きだからだと思います。特にあまり人が行かないような場所に行った時に、筆者は前述の達成感のようなものを強く感じる傾向が強いようです。

一般的には、違和感と達成感はイコールではないでしょう。ところが幸か不幸か、筆者は変わり者ですので(よく親しい友人からも「おまえは変わってる!」と言われます、がそれを誉め言葉として受け入れています)違和感を感じることをそのまま快感として受け入れてしまうのです。

違和感というとネガティブに取ってしまう方もいるでしょうから、希少感とでも言い換えてみるのが良いかもしれません。今まで見たことのなかった、あるいは普段の自分の生活の中では見ることがとても難しい風景や建物、そこでの人々の生活を見ることができたとしたら、それに喜びを感じる人は多いと思います。それがもう少しひねくれてしまうと(笑)筆者がもつ変人的価値観の領域に入ってしまうのではないかと思われます。

変人的価値観・・・、例えばウィーンを素通りしてブラチスラヴァやキエフに行ってしまったり、あるいは新潟に行く人に粟島を猛烈に薦めてしまったり・・・、そういうのが筆者の価値観だったりします。そういう価値観を素直に受け入れてくれる人、極めて少ないです(爆)。そしてそれを認めてくれるような希少な方に出会い、会話することもまた、筆者にとってはとても嬉しいことです。

筆者は音楽が好きです。聞くのも演奏するのも。最近は聞くことが中心になっていますが、本当は自分で演奏するのも好きなのです。最近、月に一回ですが会社の先輩方とロックバンドの真似事も始めたりしております。

先日、NHKのウェブサイトで「想い出のテーマ曲特集」なるページを見つけました。1950年代から最近のものまで、NHKの番組中で使われた曲がRealAudioで聞けるのです。

こうやって見ると結構名曲が多いです。「みんなのうた」で使われた曲とか、アニメの主題歌にしてもいちいち豪華です。例えば1979年の「マルコ・ポーロの冒険」の主題歌「いつの日か旅する者よ」は作詞作曲小椋佳です。おすすめです(笑)、是非お聞きください。

そして特に凄いのは大河ドラマですね。第1作「花の生涯」(冨田勲)、第2作「赤穂浪士」(芥川也寸志)に始まり、「源義経」(武満徹)、「独眼竜政宗」(池辺晋一郎)、「花の乱」(三枝成彰)、うーん、豪華すぎます。

渋いところでは「山河燃ゆ」(林光)、うーん、林光は渋すぎます!!また変り種では「獅子の時代」(宇崎竜童)、なんと演奏もダウンタウン・ブギウギバンド。そして僕がこれまで見てきた中で最も気に入っている大河ドラマであり、テーマソングも同様に最も気に入っているのが「武田信玄」で、これは先日亡くなった山本直純さんの作品です。

このNHKのページを見ていて大変驚いたことがあります。外山雄三先生が、NHK交響楽団を率いて大河ドラマのテーマソングのうちの何曲かを指揮をしていたことが判明したのです。今まで何も知らずに「太閤記」や「源義経」を聞いていました・・・。筆者の不徳のいたすところです。

筆者が昨年、立川で第九を歌ったのですが、外山先生はその指揮をしてくださったのです。ご指導も大変熱心、かつ分かりやすく、とても素敵な方でした(vor Gott の後のフェルマータが非常に長いのは毎年のお約束だとか ^^;)。
立川の第九のことも外山先生自身が日記ページにお書きになっています

全然「音楽評」じゃなかったですね、まぁいいか(笑)。

筆者が尊敬する人ってあんまりいないのですが(爆)その数少ないうちの一人、鴻上尚史さんが書いたエッセイ「恋愛論」について、ちょっと書いてみたいと思います。筆者は恋愛関連の相談を受けたり、酔っ払って色恋沙汰の話をしたくなったりするとしばしばこの本の中身を引用したりもします。そしてそういう相談をしてきた人(特に女性)にはこの本をプレゼントすることが多いです。これまで通算何冊くらい買ったかな・・・。先日も古本屋さんで偶然この本を見つけて買ってしまいましたので、現在我が家には2冊の在庫があります(笑)。

筆者はこの「恋愛論」という本を「恋愛のバイブル」と呼んでいます。もちろん、もっともっと論理的に恋愛について語った本もあるんでしょうし、筆者の読書量ってのが絶対的に足りないというのも分かってはいるのですが、それでもやっぱりバイブルと呼びたいと思うんですよね。それは、著者の鴻上氏が昇華してきた様々な経験を通して、いろんな恋愛の形を提案(あるいは紹介)しているところにこの本の真髄があると思うからです。

バイブルと言っても「こうすれば恋愛は上手く行く」とか、そういう解法を書いているわけではないのです。そんなのは普通の週刊誌かなんかに任せておけば良いことです。むしろ矛盾する二つの恋愛の軌跡を双方とも肯定的に紹介したりしています。つまり「恋愛に答えはないので!」ということを、柔らかく、かつ面白おかしい文章の中から読み手である我々に残酷に通告しているだけなのです。

「ノルウェイの森」を読み「失楽園」を読み「冷静と情熱のあいだに」を読んでも決して導き出せない回答(無限解ですが・・・)が導き出せるでしょう。角川文庫で480円、お勧めでございます。

実家に帰省した際に、親父と一緒によく行く飲み屋があります。そこでは週末になるとジャズバンドが演奏をしてくれまして、これがまた結構良かったりするんですよね。筆者にとってのジャズというのは長い間、唯一その田舎の飲み屋で聞くだけのものでした。

それが東京で、ある雪の日に足を運んだジャズライブ以来、ちょっと捉え方が変わったんです(その時に歌を歌っていた方が今は歌っていないと聞き、強く復活を願っております)。なんと申しましょうか、もっと気軽に、気に入った仲間と、あるいは好きな人と軽く飲みながら過ごす環境と雰囲気を提供してくれるものなのかぁと。自分の中で堅苦しく構えすぎていたところがあるのかもしれません。

それ以来、時々ジャズライブに足を運ぶようになりました。偶然ながら周囲にジャズを好む人、ジャズを演奏、あるいは歌う人が結構いるんです。これは筆者にとってラッキーなことで(持つべきものは友達♪)おかげで多くの曲を聴く機会を得ています。先日は足を運んだライブハウスでアンケートに答えたら商品(芋焼酎のボトル)が当たって自宅に送られてきて驚いたこともありましたけど。

そしてこの週末も赤坂のライブハウスに行ってました。大学のサークルの定期演奏会だったのですが、OB、OGも参加されていて、筆者の友人もそういった感じでエキストラ参加していたのでした。いくつかのバンドの演奏を聞き、感動させてもらいました。簡単に「感動」なんて単語を並べてしまうと逆に安っぽく見えてしまうかもしれませんが、本当に感心し、すごいなぁと思ったのでした。

筆者が感じる「感動」というのは少々歪んだものかもしれないなぁと思うことがあります。こんな凄い演奏を聞かせてもらって「感動して、良かった」というストレートにポジティブな気持ちがある半面で、自分は何も出来ないのにこの人たちはこんなに人々の心を動かすことができる「すごい、嫉妬する!」みたいな若干ネガティブな感情がその後ろに隠れているのを否定することは出来ないと思っています。

合唱やオーケストラの演奏を聞きに行く機会も結構多いのですが、特に自分に近い立場のアマチュアの楽団や学生の演奏を聞くときに、この「微妙な、歪んだ感動」を感じることが多いです。プロの人の演奏を聞くときは、もっと素直に「上手いなぁ」と感動することが出来るのですが・・・、語弊を恐れずに言うならば、上手くて当たり前、感動させて当たり前、ということで終わってしまうのですね。そして筆者としては、プロの演奏では感じられない、若干ネガティブな感情が心の底から沸々と湧いている状況の方が、より深く心に感じるものが多いことも事実です。

たぶんマゾなんでしょう、筆者は(苦笑)。

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