【126】長銀カード→新生カード→そして??

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イギリスのHSBCと新生銀行の2銀行に候補が絞られていたUFJグループのアプラスの売却先、一時はHSBC有利と見られていましたが、土壇場で結局新生銀行に譲渡されることになったようです。アプラスは信販系の中でも老舗であり、最後の最後まで綱引きが続いたところを見ると、どちらの銀行も喉から手が出るほど欲しかったのでしょう。

個人的にはHSBCが日本のカード事業をどのように運営するのか見てみたい、という欲求もあったのですが、まぁ仕方ないですね。一方の新生銀行には、母体である長銀の時代から長銀カード(ビザジャパン・オムニカード系)が存在し、その後新生カードとなっているはずなのですが、調べてみたらビザジャパン各社を紹介するページでは新生カードの文字を見つけることが出来ません。少し前まではVISA、Masterが付けられるクレジットカードを発行していたのですが・・・、これも調べてみたら、今では新生アメックスに一本化されたようです(一本化の際に、旧新生カードを使っていたユーザーには初年度年会費無料で新生アメックスへの切り替えが促されたとのこと)。アプラスを買収することで信販事業、そしてVISA、Masterのイッシュアー業務(発行業務)を手に入れ、さてこれからどうなるのか、ちょっと気になるところです。新生アプラスVISAカードとか発行されちゃったりして(笑)。

銀行系カード会社といえば最近、各社が年会費無料カードの発行するようになりましたね。これまでは銀行系カードで年会費が無料といえばDebut、Esprit等の学生向けカードくらいだったのですが。最近の事例ではJCB、DCが三菱地所と提携して「丸の内カード」を発行(このほかEdy機能付きのソニーファイナンスのカードもある)、そして三井住友カードが楽天と提携して「楽天カード」を発行しています。しかしご承知の通り、提携カードの発行は、既に信販系、流通系各社が先行して本格化させており、銀行系カードはその知名度やノウハウを生かして信販系、流通系との差別化がはかれるかどうか、という点が今後のポイントとなりそうです。

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このページは、もりもりが2004年9月 5日 14:56に書いた記事です。

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