【138】今こそNTTはカード決済対応を!

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日経新聞朝刊で、昨日21日付けの紙面から「カードビジネス総力戦」という連載が掲載されています。昨日の第1回では「セゾンショック」と題して、各社との提携に早くから取り組んだクレディセゾンの戦略と、それを見つめる各社の動向について書かれています。個人的には一人のクレジットカードユーザーとして、数年前から流通系各社、特にセゾンの台頭を予想していましたので、この記事の内容は至極当然のことと考えますが。銀行系各社もここに来て提携カードの発行などを開始しましたが、個人的には時既に遅しではないかと考えています。例えばUCの動向がそれを物語ります。UCはいずれ事実上セゾンの事務代行会社となるわけですが、ある意味これは賢明な選択だと思います。

そんなことはさておき表題の件、日本テレコムを手に入れたソフトバンクと、KDDIが、固定電話の基本料金部分をNTT地域会社から奪おうと、いろいろと戦略を練っているようです。ソフトバンクやKDDIは、自社のサービスを使うことで既存のNTTに比べて基本料金が下がることを積極的にアピールしています。報道を見ていても、金額面と顧客を囲い込むことによる効果がその話題の中心となっています。

ここでカード好きとしては一言言いたいわけです。ソフトバンクやKDDIのサービスに乗り換えると、基本料金部分を含めてクレジットカード決済が可能になると思いますよ!もちろんまだ正式な発表はありませんが、両社はADSLや長距離通話といった既存サービスの料金をクレジットカード決済可能としています。おそらく新サービスもまとめてカード決済することが可能になると思われます。一方NTTの場合、口座振替にするか、NTTの窓口やコンビニで現金で支払うかです(コンビニで公共料金をカード決済することも出来るのかな?どうだろう?)。毎月基本料金分だけの請求書が自宅に郵送されてきている人も多いのではないでしょうか。まぁ基本料金部分だけだと年間約2万円程度でしょうから、それだけではたいしたポイントにはならないですけど(還元率0.5%の場合100円か・・・ ^^;)。

ソフトバンクやKDDIがサービスを始める前に、NTT地域会社もカード決済可能にすれば、既存顧客を引き留める一つの手段になるのではないでしょうか。あるいは数年前に団体割引制度を利用して一世を風靡したNTTリース発行のNTTグループカードを絡めた新しい割引サービスなどを展開するというのはどうでしょう?NTTグループカードが再び脚光を浴びるかも!?(爆)

東京ガスのカード決済開始については既に書きましたが、西日本では関西電力、大阪ガス、九州ガス、大和ガスも既にカード決済に対応しています。また来年1月からは中部電力もカード決済に対応するようです。遅ればせながら日本でも公共料金のカード決済導入が進んできました。この流れ(これまで利用できなかった分野でのカード決済開始)は今後も続くでしょう。次は少子化にあえぐ大学や専門学校の授業料決済などにも及ぶのではないかと筆者は予想しています。

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このページは、もりもりが2004年9月22日 23:16に書いた記事です。

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