日本の後輩からメールに「秋の気配」という一語がありました。台風が次々上陸していますが、10月に入って朝晩は少し涼しくなってきたとのこと。この国で暮らしていると常夏なので(笑)本当に季節感がありません。テレビや新聞で日本のニュースを見て、季節の移り変わりを知る程度ですが。
「秋の気配」といえば、小田和正ですね。オフコースですね、ね!
> 大いなる河のように 時は流れ 戻る術もない
この「時」というものの容赦ない効用は、人の力では何ともしがたいもので。小椋佳の曲(中村雅俊も歌っています)に、まさしくそのまま「時」という曲があります。
> 時は元に戻れないと誰が言ったのですか
小田和正の詩に通じるものがありますね。あるいは井上陽水も歌っていた「白い一日」(作詞井上陽水、作曲小椋佳)の一節、
> 遮断機が上がり振り向いた君は もう大人の顔をしてるだろう
かなりの婉曲ですが、言わんとしているところは非常に近いかと。
> こんなことは今までなかった 僕があなたから離れていく
誰もその理由が分からない。答えを求めること自体が無駄な努力なのかも知れません。しかし、無駄だと分かっていても、その理由を探すことが、探し続けることが心を落ち着けるための一つの手段なのでしょう。
> ああ 嘘でもいいから 微笑むふりをして
根本的な解決になっていないとは分かっていても、その虚の微笑みにすがらなくてはならない、すがりたい瞬間があります。自ら別れを言い出したその瞬間でさえ、人というのは(特に男というのは)本当に弱いものなのだと認識せざるをえません。
何年経っても、何度繰り返しても。熟成されて、かえって深みにはまっていくような気がします(爆)。もっとさわやかに昇華されなくてはならないんでしょうけど(苦笑)。それは理想論かな。やっぱり。
そういえば会社の後輩と話をしたときに、「オフコースの『さよなら』って有名でしょ?」みたいな話をしたら「小田和正が歌ってる曲ですか?」という反応をされてショックを覚えたことを思い出しました。既にオフコースと小田和正が紐付かない世代が存在しているのです!懐メロ好きとしては(勝手に)危機感を覚えています・・・。
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