筆者の貴重な日本語情報源である日経新聞。日経新聞と聞いただけで、菊治と冬香だな、とか思ったそこのあなた、早合点しないでください(爆)。
先週17日付けの紙面、プロムナードという囲み記事を作家の北村薫さんが書いておられました。題名は「うつるんでしょうか」ということで、あくびについて書かれています。人と人の間であくびがうつる、というのは(科学的な根拠はないようですが)よく言われることです。ところが北村さんは、家で飼っている猫の前であくびをしてみて、人のあくびが猫にうつるかどうかを調べてみたというのです(笑)。こんなアホなことを実際に試した、というだけで、この人かなりの猫好きだなと直感しました。
ところが上には上がいるもの。愛猫家として有名な同業の有栖川有栖さんに北村さんが尋ねたところ、彼の奥さんから「猫同士のあくびはうつりますよ、よく見ます」という情報を得たとのこと。そんなところまで観察している人がいるとは。すごいというか何というか。しかも猫同士のあくびがうつるのを観察できるということは、家に2匹以上猫がいるってことですね。すごいなぁ、というか、うらやましい・・・。
さて、有栖川さんのお話にはもう一つ興味深い指摘が。猫のあくびは眠い時とは限らない、「照れ隠し」にあくびをするのだという。この指摘には筆者も賛同。猫というのは自分のことを気にかけてもらったり、自分の話題が話されているのが何となく分かっているようなのです。そんな時に、あくびしたりしてみたりして、知らんぷりしているように装うのです。でも実は自分のことを気にかけてもらっていることが分かっている、というような具合です。
おそらく愛犬家の方々、というか、愛猫家以外の方々からは「わけわからん」「そんなこと知るか!」と言われてしまうかもしれません。でも猫を飼ったことのある方なら、こういう状況って分かりませんか?いかがでしょうか?
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