【317】「君の名は」と「スポーツショー行進曲」

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最近NHKで「君の名は」のアンコール放送をやっているようです。真知子巻きで有名なこの物語(元々はラジオドラマ)は筆者の出身地、三重県でしばしばロケーションが行われていました。三重といっても伊勢志摩ですので、伊賀上野からは遙か彼方ですが。

この「君の名は」のテーマ曲を作曲したのが古関裕而。この名前、阪神ファンの方なら見覚えがあるのではないかと。六甲おろしを作曲した人です。Wikipediaには浪速のモーツアルトならぬ和製スーザーというの記述もありますが、確かに戦中時代には軍歌の作曲も多く手がけておられたようです。甲子園の高校野球の行進曲「栄冠は君に輝く」も彼の作品ですね。

この方、欽ちゃんが司会を務めていた「オールスター家族対抗歌合戦」の審査委員長も務めておられました。ちなみにこの番組の審査員は結構本格的で、その中には近江俊郎、立川澄人もいました。合唱をやっていた人間としては、当時の民放(この番組はフジテレビ)のゴールデンタイムに立川澄人が出ていたなんて、なんて豪華なんだと思ってしまいます。

NHKと古関裕而という組み合わせで言えば、NHKでスポーツ番組の中継の際によく流される「スポーツショー行進曲」も彼の作品です。筆者は高校の音楽の授業中に、このことを先生から教えてもらって覚えていたのですが、曲名を「スポーツ行進曲」だと思いこんでいました。ちなみに「スポーツ行進曲」というのは日本テレビ系列で同様に使われているテーマ曲で、こっちは黛敏郎作曲。つまり全く別の曲。ただ、こちらも6/8拍子の軽快なリズムが耳に残る名曲で、プロレス中継などの時によく流されていた印象があります。黛敏郎というと難解な現代曲と右翼(爆)のイメージが強いですが、こういった馴染み深い音楽も書いているところが、さすがです。

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古関 裕而さんと言えば,早稲田大学の応援歌「紺碧の空」の作曲者でもあります。まだ,早稲田実業の応援歌の「若き力」も氏の作品。この夏の甲子園では,この2曲に加えて「栄冠は君に輝く」まで歌わせていただきました。

福島に「福島市古関裕而記念館」があるそうです。
http://www.kosekiyuji-kinenkan.jp/

上記のサイトを見ると,古関裕而さんが大量に作曲した校歌・応援歌の数々も見ることが出来ます。

>あとべさん
早速ウェブサイト拝見しましたよ。校歌や応援歌をたくさん手がけられていますね。三重県の隣、滋賀県では彦根東高校の校歌も。確か彦根東高校は膳所高校と並ぶ進学校(だったはず)で貴校の先輩、田原総一朗氏の出身校ですよ。

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このページは、もりもりが2006年10月 5日 23:28に書いた記事です。

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