【447】東芝の海外保証からインドネシアが除外?

筆者は学生時代、秋葉原万世橋近くの某電気店でパソコン販売のバイトをしていました。2度目の4年生の時で(爆)、既に卒業も確定していたので、派遣会社に登録して週5〜6日働いたので、結構な稼ぎを得ていました。現在サラリーマン7年目ですが、一番稼いだ時の手取金額を未だに超えられずにいます(超爆)。まぁ派遣は目先の月給は良いですが、ボーナスや保険がありませんから、単純比較は出来ませんけど。

この時は東芝ダイナブックの販促メンバーとして働いていたのですが、海外に赴任・留学を控えた人が、しばしばダイナブックを買ってくれたのを覚えています。ダイナブックにはILW(International Limited Warranty:海外制限付き保証)という、海外でも日本と同様の保証が受けられる制度があるからなのです筆者自身、いろいろ旅行経験があったので、そんな経験談などを交えながら、必要に応じて電源ケーブルやモデムの変換コネクタも一緒に薦めたりしました。お店の人もILWを訴求するポップを作ってくれて、天井からぶらさげたりしたのを覚えています。今でも時々思うのですが、あのお店で営業として多くのことを学んだ気がします。さすが老舗ですね。

時を経て、現在インドネシアで働いているのですが、お客さんのPCがダイナブックの場合、このILWを利用して修理をしてもらうことが時々あります。このILWのすごいところは、保証期間中であれば往復の送料まで東芝が負担して、すべて無料で修理してくれるという点です。インドネシアから日本に航空便でノートPCを送ると、往復3万円近くかかるはずですので、これは非常にありがたい制度です。

ところが最近、ダイナブックユーザーのお客さんから「日本のサポートセンターに電話したら、インドネシアは対応出来なくなったと言われた」という情報が。ウェブサイトを調べてみたところ、以下のようなアナウンスが掲載されていました。

> <インドネシア在住のお客様へ>
> インドネシア国内での通関規制により、お客様からお預かりしたパソコンを、インドネシアへお返し出来ない状況が発生しております。
> そのため、インドネシアからの修理依頼は一時停止させていただきます。
> なお、修理完了品の返却先が日本国内であれば、修理依頼の受付をさせていただきます。
> ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願いします。

修理はしてくれるものの、日本からインドネシアに発送することが出来ない、ということのようです。これまで何度かお客さんのダイナブックを日本に送ったことがありますが、いつも非常にスピーディーに戻ってきたので(ちなみにフォワーダーはTNTでした)すごいなぁと感心していたのですが、最近ちょっと事情が変わってきたようですね。

実はこの問題、この国の悪い部分の一つで、何もPCに限ったことではありません。輸入品に関して、いろいろ理由を付けて税金(ちゃんと国庫に入っているかどうかは怪しい)を取ろうとして、それを拒否すると税関に留め置かれたり、発送元に送り返されてしまうのです。ちなみに送り返す際の送料を税関が払うわけがありませんから、元々の発送元が払うことになります。しかしそんなことになると面倒なので、結局は言われるがままの税金(?)を払わざるを得ないというわけで。しかし金額に関してはネゴが効く場合もあります(爆)。どうしようもないですね・・・。

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このページは、もりもりが2007年11月26日 23:59に書いた記事です。

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