【698】海外で買ったPC上でWindows7を日本語表示させたい

| コメント(4)

仕事柄、表題のような問い合わせをよく受けます。やり方はいくつかあるのですが、備忘録の意味も込めて、まとめておこうと思います。

一番分かりやすく、確実な方法は、ズバリ「Windows7 日本語版」を手に入れて、インストールすることです。当たり前ですが・・・。日本国内であればFP版でもOEM(DSP)版でも簡単に手に入れることが出来ますので、一時帰国の際などに買ってくるのが良いでしょう。あるいは弊社のように日本語版ソフトの在庫を持っているIT業者もありますので、現地の日系IT会社に問い合わせてみるのも良いでしょう。ただし日本で買うよりも販売価格は高めになってしまいます。

日本語版を手に入れるのが難しい場合は、多言語対応しているWindows7の最上級パッケージ「Windows7 Ultimate」を手に入れて、インストールし、言語パックをダウンロード・インストールする方法があります(具体的な手順はこちら)。元のWindows7が何語版であっても、ちゃんと日本語表示できるようになります。

メーカー製のPCを購入すると、「Windows7 HomePremium」か「Windows7 Professional」がプリインストールされていることが多いと思います。この場合、Anytime Updateという仕組みを使ってUltimateにアップグレードすることが出来ます。Anytime Updateはウェブ経由で購入できるほか、お店でも購入できます。Anytime Updateを使えば費用を抑えることが出来るはずです。

なお、ここで取り上げたのはあくまでWindows7というOSの部分だけで、当然ながらアプリケーションまでは日本語化されません。従って必要なアプリケーションがあれば個別に日本語版を手に入れなくてはなりません。MS Office2007の場合、マルチランゲージパックが販売されていますが、24800円(税別)と結構高価なので、最初から日本語版Officeを購入した方が良さそうですね。

ちなみに法人関係では今でも「WindowsXP Professional」を使っているところが多ですが、「Windows7 Professional/Ultimate」のダウングレード権を使って「WindowsXP Professional」を使う場合、同言語でのダウングレードしか認められません。つまり「WindowsXP Professional日本語版」を使いたい場合は、「Windows7 Professional/Ultimate日本語版」からダウングレードしなくてはいけませんので、ご注意を。

コメント(4)

ダウングレードではないのですが、オープンライセンスを用いた、多言語版への使用の際はどうなるのかというのを以前MSへ問い合わせた事があります。
WindowsというOSは英語版がベースであり、それに各国へのローカライズを追加したのが日本語版でありフランス語版です。
ですのでMS社内での価格が一番安いのが英語版で、各国版は設定価格に上下があるそうです。
原則として、購入した言語版より安い言語は使用可能だか高い場合は不可。
そして、その価格情報はMS社内にのみ存在し、ベンダーを含め外部には公表されていないそうです。

過去に日本語版のOSをイタリア語版で使用したい時のコモンチェックにえらい苦労しました。

>K'
なるほどー。そうすると日本語版Windows7のオープンライセンスがあれば英語版も使えそうってことですね。まぁイタリア語版は使わないからどっちでもいいや(笑)。

ちなみにWindows7のLanguage Packにはタイ語とかインドネシア語があるのですが、未だに使ってる人を見たことがありません。特にビジネスユーザーは英語版を使ってることがほとんどです。

Microsoft Officeは、ボリューム・ライセンス・ユーザー向け(正確には「ソフトウェア・アシュアランス」)の特典として、Office Multilanguage User Interfaceを使う権利が提供されます。

http://www.microsoft.com/japan/licensing/about-licensing/office2010.aspx#tab=1

Windows 7については、リテール版だとUltimateしか選択肢がありませんが、ボリューム・ライセンスの場合にはEnterprise版という選択肢もあります。ダウングレード権もあるので、Windows 7 Enterpriseのライセンスを持っていれば、多言語表示用の部品、

- Windows XP Professional with Service Pack 2 (ISO) (English)
- Windows XP Professional Multi Language Interface Pack with Service Pack 2

などがダウンロード提供されるので、便利です。(SP3は、Windows Updateないしは個別適用が必要みたい)
それから、Windows XP Professionalに限っては、英語版がベースである必要があります。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc835604.aspx

仕事で、Windows XP Professionalのタイ語版を作っていろいろテストしたことがありますが、常用するのは僕には無理‥‥の世界でした。

>あとべさん
弊社も社内ではWindowsもOfficeもEnterpriseを使ってまして、例えばOfficeも同様にランゲージパックを入れて使ってます。2003にダウングレードして(笑)、ランゲージパック入れて、みたいな感じです。

コメントする

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 7.7.1

この記事について

このページは、もりもりが2010年8月 5日 19:57に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「【697】実は結構有名な人が作詞・作曲してる」です。

次の記事は「【699】ATOK2010試用版ではまる!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。