【803】「日本言語地図」は貴重な資料だ!

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日本を離れて生活していると、日本で生活していたころに比べて自分のルーツである日本を意識する機会が増えます。というか、意識せざるを得ないというのが正しいかも。筆者も日本や自分の出身地(三重の伊賀上野)のことを大切に思う気持ちが以前にも増して強くなったと思っています。あんまり言い過ぎると右翼だと思われそうですが(笑)。海外に出る前から元々田舎好きだったのが、さらに磨きがかかったというか・・・。ジャカルタ三重県人会を作ったのも、そういうところが影響しているのかもしれません。

先日、偶然お客さんと出身地や方言の話になりました。その中でお客さんから「蝸牛考」という単語が飛び出し、一気に意気投合(笑)。ご存知の方も多いと思いますが、蝸牛=カタツムリのことで、地方によって「デンデンムシ」とか「マイマイ」とか違った呼ばれ方をしており、その分布を文化人類学者の柳田国男が調査したのが「蝸牛考」です。筆者はこういうのが好きで、今度私が持ってる方言に関する本をそのお客さんにお貸しすることになりました。

筆者が持っているのは中公新書の徳川宗賢「日本の方言地図」。これは国立国語研究所が昭和40年代に行った調査を元に、素人にもわかりやすく解説したものです。そして、これを機に調べてみたところ、この本の元ネタである「日本言語地図」が国立国語研究所のウェブサイトで公開されていました!テキスト化されておらず画像データとしての公開ですが、思わずダウンロードしちゃいました。これ見始めると時間がかかりそう・・・。前出のお客さんと、このデータを眺めて、あーだこーだ言いながら一杯やるってのも面白いかもしれない(爆)。

ちなみに筆者の地元近くの調査地点は、上野市愛宕町、大山田村上阿波、青山町勝地、奈良県山辺郡山添村など。しかも被調査者名までちゃんと記述されていて、これは貴重な資料だと思います。

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このページは、もりもりが2013年1月27日 23:13に書いた記事です。

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