張柏芝(セシリア・チョン)主演の、庶民を主人公にした切ないお話。字幕はmonicalさんが担当とのことで、観に行ってみた。
張柏芝はこの作品で金像奬最優秀主演女優賞を最年少で受賞。彼女、今までも大量に映画出てたので既に受賞したかと思っていた。
監督は爾冬陞(イー・トンシン)。昨年日本で公開された、張柏芝・呉彦祖主演の『暗黒旺角』の監督でもある。彼は張柏芝が気に入ったみたい。
爾冬陞の出世作、『新不了情(つきせぬ想い)』でも主人公を演じていたのが劉青雲(ラウ・チンワン)。今回も、張柏芝の相手として登場。
子役は日本人と中国人のハーフ、原島大地。まだおこちゃまなのに、英語、広東語、日本語を使いこなすらしい…。
物語は1つの交通事故から始まる。張柏芝がミニバス乗り場で婚約者の帰宅を待っているシーン。婚約者でバツイチ子持ちの古天樂(ルイス・クー)。彼が運転するミニバスが追突事故、そして彼は無くなってしまう。
いきなりかよ、と思いながらも見ていると、張柏芝が大破したミニバスを修理し、それで日銭を稼ぎながら古天樂の子供(原島大地)を育てようと奮闘する。そこに、婚約者の同僚でもあり、交通事故時真っ先に助けに来た劉青雲が、張柏芝を支えはじめる…。
泣ける泣けるという話を聞いていたので、期待していったのだが、正直泣けなかった。確かにここは泣けそうだなぁというシーンが多く、実際他の観客(結構席が埋まってビックリ)のすすり泣く声も結構聞こえた。でも僕はダメだった。理由はよく分からないけど…。
ミニバスが物語の起点であり、終点でもあり。市民の視点で物語を紡いでいるところが、非常に新鮮で良い映像だと思う。おすすめか、といわれるとちょいと微妙。『大事件』の方が、僕は面白いと感じたので。でも、暖かい話だし、張柏芝の演技を見てみたい、という人には良いかも。