『葉問』観ました。

公式ページはこちら。

Mandarin Films | 東方電影 香港官方網站 - IpMan 葉問

主演は甄子丹(ドニー・イェン)。他は熊黛林(リン・ホン)、任達華(サイモン・ヤム)、池内博之、黄又南(ウォン・ヤウナム)出演で、葉偉信(ウィルソン・イップ)監督作品です。なにげに洪金寶(サモ・ハン)がアクション監督を務めています。

例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogをどうぞ。

■[見る][香港映画]《葉問》:2008-12-19 - 香港電影迷宮 blog

広東省佛山を舞台にした、詠春拳の使い手、葉問の半生を描いた映画です。葉問は第二次世界大戦後香港に逃れてきて武館を開いていました。弟子の中でもっとも有名なのが李小龍(ブルース・リー)。

香港電影迷宮さんのblogにもあるとおり、功夫の名手が日本人による中国占領のさなか、傍若無人な日本人に怒りを燃やし、立ち上がるという構造は以前観た李连杰(ジェット・リー)主演の『霍元甲』そっくり。『霍元甲』で中村獅童が演じていた役柄は、『葉問』では池内博之が演じています。

『霍元甲』よりもずいぶんと抗日映画的な感じだなぁ、と観ていて思ったのですが、香港電影迷宮さんもそう感じられたようです。日本人としては観ていてちょっとつらいものがありました。

実際、葉問は香港に来て武館を開いた後も、「日本人には教えてはいけない」という教えを残したそうで、未だに日本人で葉問派詠春拳を学んだ人は非常に少ないそうです。それだけ過去の体験が傷となっていたということでしょう。

この映画の中の甄子丹は落ち着いていて出来た人物を演じています。今までとイメージが全然違います。また詠春拳自体非常に地味なため、この映画の中でも割と地味に、でも次々に敵を倒していきます。残念ながら池内博之は中村獅童よりもあっさりとやられてしまいます。

黄飛鴻、そして霍元甲を演じた李连杰に比べると本当に地味。その分凄みがありました。地味なのに観ていて正直鳥肌が立ちました。

日本でこのストーリーは受け入れられないだろうなぁとは思いますが、甄子丹ファンには必見の映画です。