『しんがり 山一證券 最後の12人』読了

山一証券が自主廃業してから15年。当時精算処理を担った最後の12人をしんがりとして脚光をあて、当時の様子を描いたのがこの本です。

巨大な簿外債務及びその飛ばしのため、大蔵省から自主廃業を迫られ、受け入れた後。そもそもその簿外債務は、飛ばしは、どのように行われたのか、原因追求について、あまりよく記憶していなくて、非常に興味を持って読みました。他社のケースと違い、社内調査委員達が、自分たちの再就職という問題もあるのに、きっちり調査し、世間にも公表していたのですね。

非常に生々しい話が多く、また調査委員の奮闘は流石「人の山一」と謳われただけはあるなと思いました。自主廃業から15年経っても、年に一回元山一のメンバーで集まっているところも、そのあたりが影響しているのでしょう。

しんがり 山一證券 最後の12人
清武 英利
講談社
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