次期香港特別行政区長官に林鄭月娥が選出

今年6月30日で行政長官の任期が切れる梁振英。中国中央共産党からの支持が得られなかったためか、再出馬はしないと早々と公言しており、次期特首についてここ数ヶ月間香港では色々動きがありました。

親中派ですら、これ以上香港社会が分断されるのは困るということで、下馬評では穏健派で元財政長官の曽俊華(ジョン・ツァン)が一番人気でしたが、本日の行政長官選挙で林鄭月娥(キャリー・ラム)が777票とってトップ当選。林鄭月娥は中共から支持を得た唯一の候補者でした。

親中派の林鄭月娥氏当選 香港行政長官、市民支持は低迷:朝日新聞

中国「支持」の林鄭月娥氏が初当選 7月就任、1回目の投票で決める:産経新聞

香港 行政長官選挙 林鄭氏が当選:NHK

2014年の雨傘運動の挫折等により、2017年の行政長官選挙も普通選挙は行われず、産業界などの代表や議員からなる選挙委員(定数1,200人)による間接選挙のまま。もし香港居民による直接選挙が可能になっていたら、候補者が中共のスクリーニングを得た候補者だけだったとしても曽俊華が当選し、香港の将来が過去5年よりはマシになったのでは...と思わずにはいられません。