思ったことがあったんだけど、疲れて早めに寝てしまったので今日書いてみます。
昨日、伯母さんと一緒に、父が生前お世話になった方に就職が決まったとご報告に行ったんです。
その方はいわゆる零細企業の社長さんで、伯母さんとお仕事の話をしているのを横で聞いていました。伯母さんも一応銀座の老舗の鞄屋の社長夫人だから、不況の苦しみは痛いほどわかるようです。
今は銀行からの借入金利を払うだけで精一杯、という話で、卸業をしていらっしゃるのだけど、今はモノを扱う商売はかなり大変みたいです。これは本当。
いろいろ話を聞いて思ったんだけど、この話を人にしても、あまり意味がない、というか本当には理解できないな、と。実際にそういう方々とお会いして、お話を聞かないと、言葉だけで「不況で大変」と言われてもその本質は理解できない。だから、そういう意味では僕は非常に幸せなわけで、身の回りの方々に非常に勉強させてもらっているなと思いました。
就職活動をしていて、「月20万だとちょっと少ないよね~」なんてのんきに学生が話しているけど、20万円でも、もらえるだけありがたいと思わなきゃ、と思います。だって、その社長さんはホントに大変な思いをして経営しているのだから。人件費が一番大変なんだけど、簡単に人減らしは出来ない、という話だし。しかも、借入金があるから会社をつぶすわけにもいかない。にっちもさっちもいかないわけです。
その社長さんに会う前に、僕の育った街、中央区にある人形町を歩いてきました。通っていた小学校の前や、父が生まれ育った家なども。バブルの時期に売りに出したけど、今は貸倉庫になっていました。
その家の周りは、問屋街みたいになっていて、僕が小さい頃は非常に活気があって、いつも車や人が動き回っていたんです。
でも昨日は、金曜の午前中だというのに、全く人気なし。車も全然止まってない。なんだか死んだ街のようでした。とっても悲しかったし、不況って、こういうことなんだなぁ、と実感してしまいました。倒産している会社も、そのあたりでも10は下らないようです。
と、まぁ、こんなことを昨日は考えていたわけです。で、だからどうなの?と聞かれると困るんだけど(^^;。昨日社長と会った1時間という時間が、僕の中で非常な体験だった、ということを言いたかっただけです。