山田村

金木っち、見に来てくれてどうもありがとう!たしかにここは少々硬い(友人曰く「過激な発言」だそうな)ですね。青臭いことばかり書いている気がするんですよ、自分でも。だからあまり積極的に人に勧めてないの(^^;。MLなんかでも宣伝したことない。

でも、青臭いことって文字通り青いうちにしか言えないと思うので、これからも続けていこうと思っています。

おごってっていっても、君の方がようけ儲けるでしょう(^^;。こっちがおごって欲しいわ(笑)。

さて、金木君とのつながりは、彼が書いているとおり山田村で今年の夏休みに行われた「電脳村ふれあい祭」です。ここでの出来事は日記に書いてあるので、興味を持った人は読んでみて下さい。

最近筑紫さんの「ニュース23」で山田村のことが取り上げられていました。今までのマスコミの取り上げ方と同様、PCを導入しても使っている人が少ない、などと批判的な内容。僕は、ま、こんなもんだろうな、と思っていたんだけど、山田村MLでは「取材が足らない」という批判が出たりして、結構大きな反響がありました。

また、テレビを見てメールで意見を投じてきた人も多くなり、注目を集めたという意味ではテレビの効果はあったかもっしれません(^^;。

その視聴者の声の中に、「家庭にPCを配ったと言うが、そのお金は国民の税金なんだから、成果を上げるべきだし、またそれについて情報を開示すべき」というものがありました。確かに国民の税金を使ってPCが配られているのだから、そのPCが使われていないものが多いと聞けば、「税金の無駄使い」といわれても仕方がないと思うのです。

ただ、この声はあくまでも山田村ではPCが家庭に配られているから、特に感情的になっているのだと思います。というのは、地方行政ではいわゆる「箱もの行政」というのが多いですよね。「箱もの行政」とは、国から補助金をもらって、その自治体には大きすぎるような展示会会場やコンサートホールなどの建物を造ることを意味します。

こうやって作られた全国各地にある「箱もの」、実稼働率は年間3割ほどがせいぜいという話を聞きます。つまり、使われている率で言えば、山田村のPCも、地方のホールも変わらないわけです。

それでも、山田村でPCが配られたことは非常に意義のあることだと思います。それは、一部の人たちではあるけれども、村民の意志が変わってきている、ということ。「ふれあい祭」のイベント終了後もメールを駆使してふれあい祭に参加した人たちとコミュニケーションを取ったり、関西の方に遊びに行ったりしているんです。これはたぶんPCが配られなかったら絶対に生まれなかったコミュニケーションであり、意識じゃないかと思うんです。

本当に少しの人たちではあるけれども、その人たちが村の外の人間たちと出会い、影響しあい、それを村の中にフィードバックしていく。これは「箱もの行政」では出来なかったことだと思います。インターネットという道具があってこそ可能になったとも言えましょう。マスコミにはこの「意識変化」に気づいて欲しいと思います。PCを配ったことや、使っているか使っていないかで判断するのではなく、この内面の変化は、短時間では表面に出てこないかも知れないけど、10年後にはきっと大きな変化だと認識されるものになるはずです。