なぜか吉本ばななさんの本を読むと、いつも泣けてしまいます。彼女の紡ぐ言葉は本当に不思議なことに、僕の心に直接入り込んできます。言葉としてではなく、感情として。だから、いつも心を激しく動かされるし、自分が本の中にいるような気分になって共感してしまいます。
しかも、今回読んだ「SLY」や、以前読んだ「マリカの夢日記」などは、実際に旅行に行ったときの経験を生かして書いた小説ですが、そこに旅行日記も同時掲載されているのです。それを読むと、なんて楽しい人たちに囲まれている、すてきな人なんだろう、と思ってしまいます。
さらに、「マリカの夢日記」の舞台になったバリ島、「SLY」の舞台のエジプトに、どうしても行きたくなってしまいました(笑)。将来旅行に出かけるときは、ぜひばななさんの本を持って行こうと思っています。