さて、知っている人は知っている、僕の卒論。「原子力行政について」、でした。
で、なんで東海村の事故についてなにも書かないんだ?と思っている人もいたんじゃないかと思います。理由は、事件が一通り落ち着いてから書こうと思ったから。
あの事故は、起こるべくして起きたようですね。国で定められた手順を無視した、乱雑な現場独自の手順書を用いての作業。しかも手作業で放射性物質をバケツからタンクの中にいれたりしていたようです。
今回の事故はあくまでも付属施設での事故で、原子炉の事故ではなかったため、それほど大規模な汚染などはないだろうと思っていました。それでも、地元住民にとってはたまらなく不安でしょうけど。それにしても、ようやく原子力事故が起きたときの国・地方自治体等の対応のあまりの悪さに、気がついたかな。あんな危機管理体制でもし原子炉での事故が起こったら、どうするつもりなんだろう。
だいたい、汚染の度合い、広がりがはっきりしていないにも関わらず、地元住民には家から出るな、ということしか言っていないのはどうかしている。もっと情報を与えるとか、もしくはヨード剤のような基本的な薬を配布するとか、方法がいくらでもあるはず。
ま、これで新しい原発を作るのもかなり難しくなったでしょうね。あんなずさんな対応を実はしていた、ということがわかったわけだから、原発予定地の地元住民はみなこぞって反対するでしょう。
さて、それではこれから電力需要に対してどう対処するか。それについてはここ数日の日経新聞に自然エネルギーを用いた発電方法がいくつか紹介されていました。僕の卒論でも書いたけど、有力なのは太陽光発電と、風力です。場所をしっかり選べば多少今よりコスト増になるけど、有効な電力供給方法になりえるはずです。
この事故で国や地方自治体、原子力産業界がどう変わるか、しっかり見ていかないといけないですね。今回の事故が沈静化したら、それで喉元すぎれば、ということにならないようにしないと。