今週の発売情報。 

表題の通り。まずは村治佳織のニューアルバム。23日発売です。タイトルはアランフェス協奏曲。

村治佳織は、過去に何度か書いていますが、若手クラシックギタープレイヤーで、僕が注目している一人です。とても澄んだ音を聞かせてくれます。もちろんテクニックもピカイチ。

それからHysteric Blueの2ndVIDEOも同じ日に発売。「baby clip 2」。こちらは「なぜ...」のプロモーションビデオや、1stツアーのライブから何曲か収録。もしかしたら僕の後頭部が映っているかも、しれません(笑)。

閑話休題。今日読み終えた本です。

神戸新聞の100日 神戸新聞社
読んでいて、涙が何度もこぼれ落ちそうになりました。関西大震災の時の神戸新聞の軌跡であり、震災にあった人たちみんなの軌跡でもあります。

震災により本社壊滅という事態の中で、神戸新聞の人たちが本能的に、とでも呼べばいいのか、とにかく新聞を出す、ということに必死にもがいている姿が、克明に記されています。そこには、「生きる」ということの重さ、「生きなければいけない」という重さが感じられます。

もちろん、美辞麗句の嵐なんかじゃなく、救命士が、ボランティアの人たちが、そして市民が力を合わせて救済活動しているところを取材したり、シャッターを切る、という行為に、本当にこれでいいのか、という葛藤があったことも書かれています。「取材」という言葉で、すべてが許されるとは、僕も思いません。

でも、彼らが葛藤の中でもがき苦しみながら発刊し続けた新聞は、間違いなく震災で家族や家を失った人たちの「光」となったんじゃないかと思います。電話も通じず、ラジオやテレビも無い状態。こんな時に、新聞が自分たちの足下を照らす「光」になったことは間違いないだろうし、その思いがあったからこそ、新聞を作り続けられたんじゃないでしょうか。

ノンフィクションの、非常に「大切」な本だと思います。是非一読をおすすめします。