アナログとデジタル

さて、今日のお題はどういう意味かというと、デジタルハイテクツールと、今までのアナログツールの使い分けについて、です。

僕の友達はみな、僕があたかも「デジタルツール信仰者」のように言いますが、それは半分ホント、半分嘘です。確かにデジタルツールを使いこなしているけど、デジタルなモノですべての事ができる、だなんて全然考えてないのです。むしろ逆で、適材適所であるべきで、どれだけデジタルツールが便利になっても、電話や手紙は無くならないし、少なくとも僕はこれからもそういうモノも使っていきたいと思っているわけです。

たとえば、メールの例でいうと、確かに便利なんですよね。相手が好きなときにメールを読めるから、こちらが相手の時間を拘束しなくてすむ。でも、インタラクティブでは無いんですよ。つまりメール出したら出しっぱなしの一方通行になる可能性がある。それに、やはり何かの想いとか、気持ちを伝えたいとき(別に恋愛感情だけではなくて、感謝の気持ちとか)は、やはり電話や直接会って伝えたい、というのがありますよね。便利だから、代用が可能だからといって何でもかんでもメールに頼り切り、というのはちょっとなー、と思います。

とはいえ、適材適所の「適度」さを判断するのは、人によって違うのでなかなか難しいのですが。こっちがメールでも良いだろう、と思っても相手から見ると、「直接言ってほしかった」というのもあるだろうし。

手紙、というのもなかなか良いモノです。特に旅行に出たとき。僕は海外に出るときはほとんどノートPC持っていってメールも読んでいるのですが(笑)、毎回手書きで絵はがきも10枚程度書いてます。大した手間ではないのだけど、海外から送られてくる絵はがきって、受け取るとうれしいモノですよね。それに、しばらく連絡を取ってなかった友達とかに、久しぶりに連絡取るには良いタイミングだったりします(笑)。

じゃ、デジタルなツールはどういう場面で?というと、電話をするには時間が遅いときとか、電話するほどの用件ではない、という時、もしくは会う約束をするきっかけ、の時などには有効なんじゃないかなぁと思います。で、ある程度メールで決めて、最終的には電話。メールだと、相手によって環境が全然違うから、いつ最後のメールを見れるかわからないことがあって、正確に最終決定が伝わらない可能性があるから。一番最後には電話で確認、というアナログなやり方が、実は一番確実なのではないかと思うのです。

あとは、たわいもない話しや、近況報告、などですかね。やっぱり適材適所、になっちゃうな、結論が(笑)。どっちが良くてどっちが悪い、じゃないんですよね。うまく両方使い分けるのが一番。

閑話休題。今日読み終えた本です。

ネットビジネス戦略入門 パトリシア・シーボルト
米国企業16社を分析して、いかにしてネットを用いて成功するか、ということを分析した本です。

事例として載っているのは、いわゆるドットコム企業ではなく、ウェールズファーゴ銀行やアメリカン航空、それからDELLやCISCOなど。既存のビジネスモデルを、いかにして顧客志向にリエンジニアリングして、成功しているかという点を重点的に分析しています。

内容は濃いですが、IT技術者向けではなく、普通のビジネスパーソン向けに書かれていますので、とても読みやすくて、理解しやすいです。もちろん、ITな人にも満足してもらえるように、技術的な要素をまとめた段落もかならず事例に入ってます。が、IT好きでなければ読み飛ばしても問題ないように構成されていて、非常にためになる本です。おすすめ。