今日も良い天気でしたね。そろそろ革のコートはクリーニングに出して、お片づけですわ。
で、昼間はビデオを見たり、読書をしたり。トイレの配水管工事があったため、スターバックスへ待避して読書してました(笑)。
夜は会社の先輩、木村さんのところへおじゃまして夕食。おいしかったです。
ということで、読み終えた本。
真説バブル 日経ビジネス編
「日経ビジネス」というビジネス雑誌で連載されていた、「泡沫」を修正・加筆したモノで、連載当時から時々読んでました。
これは「バブル」という現象を、イ・アイ・イグループを率いていた、高橋治則という一人の男を中心に描いたモノです。彼が一人でバブルを起こしたわけでは、もちろんないのだけど、彼がバブルを生み出したきっかけの一つであり、かつ崩壊後の「凋落」も、もっとも象徴的である人であることには間違いありません。
そこで、彼がどういう生い立ちで、どのようにして2つの信組を操り、国内外を問わず巨額の資金を作って、リゾート地を買いあさったか。その後バブルの後処理で、彼とメインバンクであった旧長銀がどのような関係にあり、結果的に旧長銀がなぜつぶれたのか、ということが非常にうまく描かれています。ビジネスパーソンには是非お薦めしたい本です。
パーミッション・マーケティングの未来 阪本啓一
セス・ゴーディンの「パーミッション・マーケティング」を翻訳した阪本さんによる、パーミッション・マーケティングに関する本。彼はインターネットマガジン誌上でもコラムを書いているので、知っている人は知っているでしょう。
パーミッション・マーケティングとは、「顧客からパーミッション(許可)を得た上で、その企業の持っている価値を伝えること」と定義できます。顧客から許可を得ることによって、その顧客属性に応じて、また取引の頻度によって、伝えるメッセージ=価値を変化させ、顧客の満足度を引き上げる、というもの。
このパーミッション・マーケティングは、インターネットというツールがあってこそ、可能な手法で、いわばインターネット上のマーケティング戦略の一つ。これが、現在どのように有効に使われているのか、また現在パーミッション・マーケティングに興味を持っている企業はどのように取り組めばいいのか、ということについて書かれています。
また、最後の章では「あなた自身をマーケティングする」となっています。ここでは、自分自身をどのように成長させ、どのように価値を周りに認めてもらうのか、ということについて言及されています。そこで書かれていることが、実は僕自身すでに実践していることと同じで、かなり驚きました。
それは「アイディアを新陳代謝させる」方法について。まず、非日常の生活に身を置く、ということ。これは普段の生活とは違った生活を時に送る、ということ。たとえば旅行とか。普段の生活の中でも、いつもとは違った順路でウチに帰るとか、仕事をさぼって銭湯に行くとか。
それから若い友達を作る。そうすることによって、普段の自分だけでは決して知り得ないコトを知ることが出来る。僕自身若い友達を持つことは、単にそういう理由だけではなくて、常に自分の価値観を揺さぶって、会社の中の常識が世の中の常識、とか普段連んでいる連中の考え方が普遍的なモノ、と思いがちになるのを防いでいます。どうしても人間は歳をとればとるほど、価値観ががちがちに固くなって、自分の周りの環境が世の中すべてで通じる常識だ、と思ってしまいます。そうなってしまうと、常識で縛られてナニも新しいことも出来ないし、世の中が単調になってしまうと思うのです。だから、あえて年齢差のある友達と遊ぶ時間を作っているわけ。
因みに阪本さんは17歳年下の友達と遊んでいる、と書いてます(笑)。
また、定点観測をする、とか日本ポップスの最新ヒット曲をフォローし続ける、というのも、上げています。僕も常に渋谷・原宿あたりを定点観測しているし、当然日本のポップスシーンはフォローしてます。こうすることによって、常に今ナニが流行っているのか、というのを体感し続けることが出来ます。これは重要。
基本的に、この本は、これからパーミッション・マーケティングを勉強しよう、という人よりは、すでにセス・ゴーディンの本などを読んで、パーミッション・マーケティングとはなんぞ、ということを理解している人向きの本ですね。