最近読んだ本をまとめて書いておきます。
怒りのブレークスルー 中村修二
最近訴訟でよく話題に出る、青色LED。これを発明したのが、中村さんです。この本は、彼の生い立ちから、現在に至るまでを書いた本。自伝です。
読んでいて酷いと思うのは、やはり会社の対応。外国の研究者からは「スレイブ中村」と呼ばれていたそうです。スレイブとは奴隷のこと。会社にとても貢献しているのに、平社員と同じような扱いを長らく受けていたのだから、当然といえば当然。でも、日本の旧態依然とした会社では、今でもこのような人事がまかり通っているのでしょう。
それを知っているから、中村さんは自分の市場価値を認識して、もっと目を外に向けなさい、とメッセージを送っているのだと思います。非常にタメになりました。
遺骨 内田康夫
久し振りに骨太な浅見シリーズ。今度は脳死問題を取り上げてます。かなり読み応えがありました。今回は旅情ミステリーではなく、割と正当派。おすすめです。
女子大生、スチュワーデスになる 橘奈緒
関大の三回生の時に外資系の航空会社のスチュワーデスに受かり、そのまま二足のわらじをはいていたという、橘さんの実話。
イメージとその実像がよく書かれていて、おもしろかったです。以前お知り合いになったANAのCAさんが話していたようなことも本に書かれていたので、やはりスチュワーデスは見た目の華やかさと違ってハードな仕事なんだなぁ、という感じです。
まぁ、電車の中のお供にはいい本です。