最近仕事も落ち着いてきて、少し本を読む余裕が出来てきました。ということでまとめてご紹介。
理由 宮部みゆき
最近出たばかりの文庫版。フィクションなんだけど、ジャーナリストによるドキュメンタリーという手法を使って、「誰が」「誰に」殺されたのか、という謎多き事件を解き明かす物語。
各章毎に様々な人物が現れ、少しづつ事件に関係している。しかも人物の描写が緻密で、ある意味とてもリアルで、実際の事件を元にしてるんじゃないかと錯覚してしまうくらい。かなりおすすめです。久し振りに一気に読んでしまいました。
韓国N世代白書 金相美
NHKの韓国語講座の一コーナーを受け持っていた、東大大学院に留学中の著者による、韓国のN世代と日本の同世代の若者達についてまとめたエッセイ集。
N世代、というのはネット世代の意味で、1990年代後半に学生時代に入った、上は30代近くから、10代までを指す。彼らはそれまでの世代とどう違うのか、そして近くて遠い匡日本に対してどういうスタンスなのか、ということを彼女なりの視点で書いている。
謎の独裁者・金正日 佐々淳行
「危機管理」で有名な佐々さんが現役時代に従事していたカウンターインテリジェンスの話をまとめたもの。
これを読んでいると、日本でもなかなか表には出てこないが様々な「暗闇」があることがわかる。こんなにスパイ天国だったとは知らなかった。
佐々警部補パトロール日記II 美人女優と前科七犯 佐々淳行
同じく佐々さんの、目黒署時代のお話をまとめたもの。現場の警官達の生活、働きが見えて好著。
田中角栄邸書生日記 片岡憲男
この本を構成し終えてガンで亡くなった、片岡さんの本。彼が早稲田に入学後、角栄邸にて書生をしていた頃の話をエッセイ風にまとめた物。
田中角栄を、ある意味身内から見た本でもあり、でも主役は角栄だけじゃなく、そこに集った人々だったりして、なかなかおもしろかった。
ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則 ジェームズ・C・コリンズ
前作は成功した企業が他社と差別化し、さらなる成功を収めるにはどうすべきか、というのがテーマ。今回はそもそも平凡な企業から飛躍してグレートな企業になるにはどうすべきか、ということをリサーチした結果を交えてまとめた本。
読んでいた思ったのは、確かにココに書かれていることは正論で非常に共感するが、特に日本ではこの原理を応用するのは至難の業だということ。それだけに、実践できればすばらしい結果が待っていることは間違いないだろうな。
あくまでも理想像としてこの原理を持ちつつも、ある程度は現実を認めながら、少しずつ原理をいかせるように変化させていく、というのが近道なのかもしれない、案外。急がば回れともいうし。