さらに読み終えた本

ということで、今日までに読み終えた本を。

新・ぼくらのいいじゃんか 宗田理
「新」シリーズになってからは、主人公が毎回変わりますが、基本的に中学生が「大人達の常識」に立ち向かう、という構図は変わらず。

拉致 中薗英助
これは「KT」という題名で今年映画化されましたね。そう、金大中現大統領の拉致事件を取材し、まとめたフィクションです。とはいえ、かなりの部分が真実に近いと思われます。

金大中が主役なのではなく、彼を必死にサポートした名もなき同胞達が主役のように書かれています。

ゼミの総会で利用したことがあるのに、この本を読むまで拉致されたのがグランド・パレスだとは知りませんでした。隣国は近くて遠い国、と感じた瞬間でした。

コリアンスタイル 天空企画編
韓国の文化・習慣について、様々な識者から文章を募ったような本。なかなかおもしろいですが、一通り韓国のことを知っている人には物足りないかも。

17歳の軌跡 橋口譲二
14年前に「17歳」という、写真集兼インタビュー集を出した後、その時の取材対象である「17歳」の人々に、改めてインタビューを敢行した本。

有名な人だと工藤夕貴から、ホント名もない普通の主婦まで。彼らのインタビューを読んでいて、「普通の生き方」ってなんだろう?と思い始めました。

人それぞれが固有の経験をし、固有の人生を送っていて、本人達はそれを「普通で平凡」と考えているのだけど、何が普通で何が平凡なのか、わからなくなってしまいました。彼らは彼らなりの人生を送っているけど、それは他の誰とも違うわけで、そういう意味ではやはり「普通」で「平凡」ではないのじゃないかな、と思いました。

イーハトーブの幽霊 内田康夫
宮沢賢治のふるさと、花巻で起こった、賢治ワールドを再現したような殺人事件。たまたま雑誌の取材で通りかかった浅見光彦がそこに首をつっこみ、犯人を見つけ出す。

浅見光彦の口を通じて語られる宮沢賢治論は、非常におもしろく、曰く彼の世界観の根本はとてつもなく暗く、そして彼は天才故に時代に認められない事に対して偏見を持っていたと。なるほどそう考えてみると、宮沢賢治の書いた物語は暗いモノが多い。そういう見方もあるのか、と新鮮でした。