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『ダ・ヴィンチ・コード』のダン・ブラウンによる日本語版最新作。USでは『天使と悪魔』の次に発刊されたそうです。
内容はロバート・ラングレンが主人公の上記2作品とは全く異なり、宗教色ではなく政治色の強いストーリー。大統領選挙を控えた大統領陣営と対立候補による政治闘争が発端となる話。しかし以下のポイントはダン・ブラウンの本に共通でした。
・細かい章立てかつ主体を次々に交代させ、スピード感と話の厚みを出している
・上下巻で700ページ以上なのにわずか1日程度の出来事
・最新科学技術がふんだんに用いられている
・主人公は若くはない(20代ではない)
これらの要素はリアリティを「創出」するのに役立っています。そしてこれらのポイントは大ヒットドラマ『24』に非常に似通っています。どちらかが、もしくはお互いに影響を受けている、と思われますが、非常にテンポ良く、かつ実際に起こっているような感覚をもたらす手法です。
個人的には『24』のスタッフで、この物語を映画化してくれると面白いと思うんだけど。とにかく3日間ほどで一気に最後まで読んでしまいました。かなりおすすめです。