株主総会も終わり、事業報告書が送られ始めました。株を持っている人、事業報告書をしっかり読んでますか?
僕は外食産業にやや偏ったポートフォリオであるため、他の産業はどうなのかちょっとわかりませんが、なかなか良くできています。
特にスターバックスはおしゃれ。さすがSAZABYが親会社だけある。カラーで写真も多用し、これからの展望と、現在実施している行動についてまとめてあります。
今年新規購入したレストラン、ひらまつの事業報告書はさらに素晴らしい。カラーなのは一緒ですが、その上B/S、P/L共に、どこに注目すべきか、ポイントを上げて説明書きもいれてありました。簿記を知らなくても前期と比べてどういう状況かがわかりやすくなっています。
それに引き替え僕の勤める会社は旧態依然の事業報告書。何がこうも差が出るのか。法人相手の商売か(BtoB)、個人客相手の商売か(BtoC)の違いもあるでしょう。でも大きな違いは事業報告書をどういう観点で捕らえるか、ということかと思います。
昔ながらのタイプの事業報告書を出しているところは、法的に必要だから最低限を満たす、という感じで出されているのではないでしょうか。昔は法人同士の持ち合いが多く、事業内容について詳細を事業報告書にて説明する必要があまり重要ではなかったのでしょう。
ビジュアルを重視しているタイプは、個人株主が増えてきたことに対応しているのでしょう。つまり、事業報告書を株主との接点、コミュニケーションツールと捕らえていると思います。株主との非常に少ない接点の一つですから、力を入れるのも分かります。
要は投資と見るか、費用と見るか、ですね。今後も個人投資家のポジションは拡大すると思うので、今から投資と見なして力を入れるのは良いことだと思います。