キネカ大森まで行って観てきた。狭いけど汚くはない劇場だった。
ストーリーとしては、旺角の黒社会(=ヤクザ)の小競り合いの中で、大陸から来た殺し屋と娼婦が知り合い、一緒に黒社会からも警察からも逃亡する、2日ほどの時間を凝縮して見せたモノ。
あの旺角という世界有数の人口密度の商業地域で、あれだけ血なまぐさい事が起こりうる、というのが驚き。でも考えてみれば新宿だって歌舞伎町をちょっと奥にはいると結構怖いから、似たようなモノか。
主演の呉彦祖は元々アメリカ育ちなので広東語もそんなに流暢じゃなかったはずなのに、今回の映画では大陸出身ということで全編普通話。かなり大変だったと思う。インタビューでも張柏芝が「イントネーションがおかしくて。本人がそれに気がついていないのもおもしろかった」とからかっているくらい。
最近観る映画が黒社会を扱ったものが多くて、やや気分が滅入った。映画自体はとても良いと思うんだけど、自分の感情が引きずられちゃって疲れるな。たまにはラブコメ系でも借りてこないと。