Amazon.co.jp:冬ソナと蝶ファンタジー 光文社ペーパーバックス: 本
韓流、という言葉は日本発祥でも韓国発祥でもありません。意外に知られてませんが、元は中国です。だから「かんりゅう」ではなく「はんりゅう」と発音するわけ。元々は1998年以降、中国や東南アジアで巻き起こった韓国ドラマ・映画ブームを総称して「韓流」と呼ばれたわけです。
日本に於いて韓流はかなり遅い、2003年後半から。いや、本格的には2004年を待たないといけないでしょう。ここで他の国と違うのは、『冬のソナタ』が異常なほど盛り上がったこと。そして主人公を演じたペ・ヨンジュンに対する熱狂的なファン層が、これまた他のどの国でも見られない、30代以上の女性が多かったということ。
これらについて、韓国の日本文化研究者による研究を平易にまとめたのが、この本です。さらに注目すべきは訳者が蓮池薫さんであること。
インターネットを使って日本のファンへアンケートなどを実施しているため、本の中でも触れられているようにある程度バイアスがかかっているのは間違いないですが、それでもまぁ上手くまとめてるなと思いました。
しかし、このペーパーバックも困ったことに、日本語・ハングル両表記を取っており、読みづらいことこの上ない。しかも両表記している文章は、どういう選択基準で両表記しているのか、わからず。適当に文章引き出してハングルも載せてるだけ、に見えて、はっきり言って意味無しです。それがなければもっとすっきりして良いのに、もったいないです。