日本のマスコミではほとんど出てこない、「9.11テロ事件」への疑惑をまとめた本です。書き手はベンジャミン・フルフォード氏。
題名だけ見たときは、ありがちな陰謀本か、と思ったけど、著者を見て読む価値があるかも、と思って読んでみました。
既に何度もテレビで見ている映像を元にした実証DVDもついていますがこちらはまだ見てません。但しその映像を印刷したカラー写真を見るだけでも、確かに飛行機が突っ込んだだけでは起こりえない、奇妙な火柱が見えたり、高熱で焼かれている壁のそばにある書籍が原型をとどめていたりと、不自然な部分が少なからずあります。
ダイナマイトによるビルの解体工事のごとく、WTCがあんなにきれいさっぱり消滅するってこと自体、違和感を感じていましたが、この本を読んでその違和感の原因が分った気がします。
日本では9.11テロ事件に関する疑惑、というのはネットで流れている程度で、大手マスコミはほとんど取り上げてません。数日前の日経新聞朝刊の北朝鮮核問題の中でちらっと「米国では9.11テロ事件に関し3割ほどが疑問を持っている」という1文を入れていたくらい。実際アメリカでは、調査対象の3割以上があのテロ事件に関し疑問を持っているし、さらに航空学や建築学などでかつて政府で働いていた専門家達ですら、「WTC崩壊には疑問が多い」と、政府に対して真実の追究をしているようです。
もちろん、あれだけの出来事を、嘘で塗り固めてホントに政府がやりきれるのか、というと、この情報化社会の中で信じがたい部分もあるのですが、過去の政府の動きを見ても、やりかねない部分もあるかなと。例えばJFK暗殺事件に関しても、情報公開法等によるディスクロージャー対象外として未だ機密保持状態で、2039年まで公開されないことになっていたりします。
ともかく、一読の価値はあり。今後アメリカの草の根的な情報公開運動の動きを見ていきたいと思います。