出井体制の10年間を、社長時代の守りの5年、会長時代の攻めの5年、と拘えて包括的にまとめた本です。
これを読むと、出井さんが『プロ経営者』を目指して『多角化国際企業のソニー』のあるべき姿としての理想論を掲げたものの、『エレクトロニクス中心の国内企業ソニー』の現実との溝を埋めることが出来ず、退陣していった様子が浮かび上がります。
そして内なる敵であった大賀さんや久多良木さんとの確執も盛り込まれており、まさにタイトルどおりソニー内部の動きを知るには好著だと思います。
ソニー インサイド ストーリー
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立石 泰則
講談社 (2006/09/01)
売り上げランキング: 129929
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