アジアのトップスクール、香港科技大学(HKUST)

昨年MBA友の会で行われた、第7回M友MBAランキング2007において、我が香港科技大学(HKUST)は29位になりました。

一昨年までは名前も出てこなかった(と思います)ので、大躍進です。その際に書いたプロモーションメールを再利用(笑)うちの大学を考えている人向けに公開しておこうと思います。

【プロフィール】
その名の通り香港にある大学で、大学が1991年に開校、Business Schoolも同時に開設されています。アジアのMBAでも比較的新しいプログラムです。
http://www.mba.ust.hk/

【プログラムの特色】
2007年アジア太平洋地域MBAランキングで1位!
Economist Intelligence Unitによるランキングで上記1位を獲得しました。また同年ワールドMBAランキングでも20位を獲得しています。
http://www.bm.ust.hk/bm/Web/Achievement.aspx?AchieveId=72&Version=English
http://www.which-mba.com/

また、Financial TimesのGlobal MBA rankings 2008では17位にランキングされました!
Financial Times Global MBA rankings

金融の街、香港で学ぶということ
ロンドン、ニューヨークと肩を並べる金融センターを持つ香港。当然ながらHKUSTのプログラムもファイナンスに重点を置いたものとなっています。卒業後ファイナンスセクターに進む卒業生が7割を占めています。

中国へのゲートウェイ
香港の背後には巨大な市場をもつ中国が控えています。HKUSTでは中国にフォーカスした授業も多くあります。学生の3割は中国本土から来ており中国独特の慣習である「関係(Guan Xi)」を築く事も出来るでしょう。

どの学校にもあるとは思いますが、Field Studyは2つあり、1つは香港内にある企業でのField Study、もう一つは4泊5日で上海に出向いて行うField Studyもあります。

言葉
授業は全て英語で行われ、普通話、広東語が出来なくても大丈夫。もちろん出来た方が「関係」を築く上でよりいっそう効果的です。またランゲージセンターもあるため、MBAプログラムと平行して普通話や広東語を学ぶ事も出来ます。

授業について
ほとんどの授業でケーススタディ及びグループワークが必須となっています。ケーススタディでは半分以上が香港・中国を中心としたアジアの企業を取り扱っており、アジアでのビジネスを考えている学生にはうってつけです。

インターンシップ及び交換留学制度を持つ16ヶ月のプログラム
世界15カ国、51のトップスクールへの交換留学制度を持っており、アジアのみならず、短期間ではありますが欧米で切磋琢磨することが出来ます。
例:Kellogg, Columbia, UCLA, NYU, LBS, Peking University等

もちろん夏休みにはサマーインターンシップを行えますし、学校側もサマーインターンシップをするように積極的に促しています。

ExecutiveMBAもワールドワイドランキング1位
「Kellogg/Hong Kong UST Business School」がワールドワイドランキングで1位となっています。
http://www.bm.ust.hk/bm/Web/PressReleasePage.aspx?PressReleaseId=95&Version=English
http://rankings.ft.com/emba-rankings

ここから以下は僕の個人的な経験から。

【始めの一歩は合宿から】
HKUSTでは一番最初の授業が4泊5日の合宿となっています。最初に合宿でチームビルディングや学生間、及びFacultyとの交流を深めようという狙いですが、これが見事に働きます。僕のグループは今でも仲良しで、そのうち何人かとはほぼ毎朝朝食を一緒に食べてます(寮に住んでいるので)。

合宿は大きく分けて2つ、前半3日間が倫理問題やマネジメントに関するケーススタディ、後半がアスレチック等体を使ったエクササイズを通じて異文化間のコミュニケーションのあり方やチームマネジメントを学びます。

合宿で思い出に残っているのが、僕のチームが優勝した香港ジョッキークラブのケース。優勝が確定した後、おもむろに壇上に出てきたのがケース中に出てきた、CEO氏(ケース当時)。ご本人に直接聞かれていたとは思っていなくて、かなり驚きました。

【ケース&グループワーク】
ほぼ全ての授業でケースを使っています。またケースもグループで解く物が多いため、朝から晩まで4つ、5つのミーティング、等という日もあり、時間管理の大切さを知らず知らずに(?)学べます。

また上述の通りケースの半数は中国やアジア圏の企業を扱っており、中国・アジアビジネスに興味のある人にとっては非常に得難い経験が出来ます。

【就活】
残念ながらボストンキャリアフォーラムのようなものはなく、またボストンまでも遠いため、日本での就職を考えると典型的なMBA的就活は難しいかもしれません。

但し、こちらで就職しようと思うなら話は別です。9月から学部生向けに大量の企業が日々訪れてくれるので、MBA1年生もそこに参加することが出来ます。それ以外にもCEOやCFOの講演会なども無料で開かれており、講演会終了後の質疑応答などで直接アタックすることも可能です。僕はHSBC香港のIT部門トップの方のプレゼン後、直接お話しして、連絡先を教えて貰いました。

またMBA Officeが学生からレジュメを集めてレジュメブックを作成し、香港、中国の有力企業に送付してくれますので、企業から連絡が来る、ということもあります。

それ以外にクラスの中から自主的に業種別の勉強会が立ち上がっています。勉強会毎にその業種で働いている卒業生を招いて話を聞いたり、勉強会主催のJob Fairを開いて香港内の企業の採用担当者に大学まで来て貰ったりすることも行っています。

【運動面】
校舎が山の斜面に沿って経っており、一番海っぺりに400mのトラック、サッカー場やバスケットコートなど、運動施設もしっかり備わっています。もちろん室内ジムには一通りの設備とスカッシュのコートもあります。勉強ばかりでなく、クラスメートと一緒に海辺でスポーツを楽しむ日々もおくれます。

また亜熱帯のため、11月半ばまで室外プールで水泳も楽しめるのが、僕にはビックリでした。夜も21時半までオープンしているので、星空眺めながら背泳ぎしていると本当にリラックスできます。

【食】
食の天国、香港、ということであまり期待しすぎると学生には大変です。ガイドブックに載るようなレベルの食はさすがにありません。ただし、学内には7つレストラン・食堂があり、それぞれのお店で沢山メニューがあります。値段は安いものでHK$15くらいから、高いところでHK$100程。

またスーパーも学内にあり、寮にクッキングヒーターを持ち込んで自前で簡単な調理をしているクラスメートもいます。