急激な発展に対する違和感

今回3年半ぶりに上海を訪れてみて、話に聞いた以上の変貌ぶりにとにかく驚きました。

たまたまホテルから豫園まで歩けない距離ではなかったのでてくてく歩いてみたら、老西門の辺りから見覚えがある道に入りました。昔ながらの商店や食堂が並ぶ、下町のような感じ。しかしそのすぐ脇は広大な更地になっており、また道の向こうには以前はなかった高層マンション群が立ち並び、すっかり風景が変わっていました。

持っていたガイドも、2006年7月に発刊された割と新しいものでしたが、道や地下鉄の名前が変わっていたり、地図には5本しか地下鉄がなかったのに既に8本目も稼働中と、すっかり役立たず。ネットで探したお店に行ってみたら道全体が再開発地域になっていてお店が無くなっていたり…。

香港も日々変化を続けている街ではありますが、上海の変化のスピードはそれ以上。見覚えがある、まだ再開発の波にさらされていない地域も、数年以内にキレイさっぱり消えてしまうんだろうな、と思いながら、街歩きをしてきました。

歩きながら、もの凄く違和感を感じて頭がクラクラしてきました。何だろう、とずっと考えていたのですが、それは人々の行動習慣や文化と、街の近代化とのギャップでした。

通常街が都市に成長するため数十年から百年以上の時間がかかっています。香港ですら、元々は植民地でありイギリス文化を無理矢理移植した上に東洋文化を接ぎ木しているため、奇跡的に高度に結びついてそれなりの都市文化、習慣が出来ています。

が、上海では街だけが、器だけが急速に新しくキレイになっているのに対し、文化の熟成度がそれに伴っていない感じなのです。本当にこんな街の成長の仕方があるべき姿なのか、部外者にとやかくいわれたくないだろうけど、思わず考えてしまいました。

また、つい先日交換留学先が正式に発表され、9月から12月まで北京大学に行くことになりました。が、上海以上にある意味ローカルな都市で、果たして自分は耐えられるのだろうかと若干心配になりました。もはや行くしかないのですが。

ま、そんなことを考えつつ、 南翔饅頭店にて12個、鼎泰豊にて10個小龍包を食べてきました。食事は合うようです(^^;。