民主主義は死んだ

昨日Lena(韓国出身)と話していたとき、ここ数日の韓国の異常な状況について聞きました。

日本の主要メディアではほとんど触れられていません。NHKのレポーターがきていたらしいので、テレビでは少し映ったかもしれませんが…。

米国産牛の輸入について、BSE問題のため韓国でも米国と協議をした結果、問題なしとして輸入再開したらしいのですが、国民からは「安全性が確保されてないまま輸入再開するとは何事だ!」と抗議の声が上がり始めたとか。

元々現在の大統領、李明博は不人気政権で確か支持率が10%前後だったと記憶していますが、Lenaに話したら「今は多分一桁のハズ。逆に誰が彼を支持しているのか知りたいくらい」と言っていました…。

そして先週末あたりから国民が青瓦台の周りに集まってデモを繰り返しているそうです。しかしその対処方法がひどい。警察を使って強制排除しているらしいです。しかも韓国内の大手メディアも政府が規制をかけて、このデモに関する情報は、政府に都合がいい情報しか出てないそうです。韓国のネット上では「デモクラシーは死んだ」といわれ始めているそうな。

Lenaも言っていましたが、21世紀にもなって、民主主義国家であるはずの韓国が、80年代の軍事政権のようなやり方で国民を欺こうとしているのは酷いです。但し80年代と違って現在はインターネットというツールがあります。そのおかげで、デモの様子を個人が携帯電話で写真や動画で記録して即ネットにアップ、という形で、どんどん最新情報がネットで見れるそうです。チベット問題との時と同じですね。

この状況が今後どんな風に海外で報道され、どういう風に解決されるのか、興味深いです。