北京大学に交換留学する前に読めばよかった〜!と思うほど、北京大学に関する記述に関しては激しく同意。
本の中で、北大の教授自身が「学生一流、教授二流、管理三流…」と語ったとありましたが、確かにその通りだったとうなずくばかり。僕はInternational MBAだったからまだましだったようですが、他の学部ならばもっと激しく混乱しているようです。なぜ毎年やっているルーチンワーク(入学・編入受け入れ、VISA手続き、履修手続き等)を、毎年混乱しながらやっているのか、不思議でしょうがありませんが…。
著者は物書きという職業であり、1年以上留学されていたので、たくさんの中国人と出会い、触れにくい話題にも触れています。僕は短期滞在というのもあり、そこまで深く話が出来る中国人の友達は出来なかったのがやや残念。非常にセンシティブな話をするのは躊躇ってしまいました。
が、先日参加していたThe GIFTのYLPでは、「Comfort Zoneから出て、Sensitiveな領域に踏み込んでいけ」という話が出ていました。Comfort Zoneという話は、うちの1年生Masaさんのblogで読んでいて、まさにそうだなとうなずいていたのですが、Sensitiveな領域に踏み込んでいくのは相当勇気がいります。一朝一夕に出来ることではないなと思いました。
ともあれ、中国を内部から見た視点という点で、この本はなかなかオススメです。
ちなみに中国語学習法についても記載あり、著者が中国語科出身の友人から勧められたテキストとして、北京语言大学出版の『汉语会话301句』を挙げています。これ、僕も北京で勉強している時に買って使っています。何度も繰り返しこのシンプルなテキストを勉強するのが良いとのこと。しっかり復習に励みます。
文藝春秋
売り上げランキング: 115304



話は逸れますが、1年生達が交換留学先の申請を行った、というのでちょっと大学内のイントラネットにある交換留学一覧を見ていたら、過去交換留学に行ったクラスメートや卒業生の評価シートがダウンロードできるようになっていました。
そこで色々見てみたのですが、アメリカのビジネススクールはおおむね高評価でした。しかし中国、特に北京大学と清華大学はかなり手厳しい…僕の評価シートもあったのですが、僕のクラスメート達は僕より手厳しい評価でした。
とはいえ、基本的に書いていることは一緒で、結局交換留学に何を求めているかが明確であり、それが語学と中国での経験(就職、ネットワーク作り含む)であればオススメするが、MBAクラスなどに重きを置くなら欧米のスクールへ行くべき、という答えです。
ちなみにマドリッドにあるIEもクラスメートからは評価が低かったです。交換留学中もmsnで不満たらたらいだったのでさもありなん、という感じですが。