さすがに英文で600ページを超える大作だけあって、読み終わるのに2週間もかかってしまいました…。
この本、既に二回改訂版が出ています。まるでソフトウェアのバージョンアップのようですが、改訂の度に、前作からのアップデートがしっかり入っています。
既に多くの所で語られているので細かいところまでは書きませんが、アメリカ人の視点による、フラット化した世界の定義とその対処法を、わかりやすい事例を交えて書き出しています。
最初の方は割と技術指向な話が多いのですが、それはもちろん世界がフラット化した理由がコモディティ化したPC、インターネット、そして携帯電話の普及がキーになっているからです。
僕自身すでに10年くらい前にどこかに書いた気がしますが、物理的にどこにいるか、というのは重要でなくなったなぁと思っていました。特にホワイトカラーの仕事。休みを取って海外にいても、PCとインターネットアクセスがあると仕事が出来てしまいます。良くも悪くも、仕事の上でOn/Offが切り替えられないなぁと思ったものでした。
これら技術のブレイクスルーにより、多くの仕事が「場所と被雇用者」を選ばなくなり、それゆえ主にインドへ仕事がアウトソースされていきました。インドがアウトソース先として他の開発途上国の先をいっていたのは英語教育のおかげ。今では中国、ベトナムなどもアウトソース先として比重を増やしてきています。
今後もこの流れはかわらないどころか、ますます加速していくという予測の中で、(特に対象読者であるアメリカ人ホワイトカラーが)どのように対応していくのか、この時代の中で自分たちのキャリア、そして次世代である子供達の教育についてどうあるべきか、ということを書き出しています。
ボリュームがあるので日本語版で読んでも時間はかかると思いますが、読む価値十分にあり、です。
Farrar Straus & Giroux (T)
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‘FLAT’の数が多すぎるけれども佳作
interesting but no enough insights
very clever but no new insights
Opinion
日本語版はこちら。
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素晴らしい!!!
今まで読んだ本の中でもベスト3位に入ります
現代を鳥瞰するには、最適な本
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グローバリズムの華やぎの下で、、、
日本だから見えにくいのかもしれないけど
世界の中のそれぞれの立場でのフラット化の影響について書かれています
下巻要約