『その日のまえに』観ました。

南原清隆、永作博美主演、大林宣彦監督作品です。その他、筧利夫、今井雅之、勝野雅奈恵、原田夏希、柴田理恵、風間杜夫、宝生舞、小日向文世、峰岸徹等、豪華キャストです。

ガンで余命わずかとなった妻と、その家族が、「その日」までどのように過ごしていったかを描いた、悲しいお話です。

前半ごちゃごちゃと、伏線らしきサイドストーリーが出てきますが、無くても良かった気がします。もっとシンプルでも良かったなと。それでも、結構長尺ですが最後まで飽きずに観ることが出来ました。

永作演じる妻が強くてしなやかで、達観しつつも前向きで、非常に好感が持てました。ネタバレになってしまいますが、彼女が死んで3ヶ月後に夫に渡った手紙にあるたった一行は、泣けました。重い…重いですよ。

「忘れてもいいよ」

とあったのです。今までありがとう、とか、忘れないでね、とか、僕だったらそう書くだろうと思います。でもこういう、相手を思いやる気持ちはすごいなと思いました。そして残された夫も、絶対に忘れないでいつつも、残りの人生を新しい人と再出発する事が出来るだろうなと思いました。言えないなぁ、僕はやっぱり。

ネタバレ書いておきながらなんですが、オススメの映画です。