『旺角卡門(邦題:いますぐ抱きしめたい)』観ました。

王家衛(ウォン・カーウァイ)の監督デビュー作である、1988年制作の香港ノワール映画。主演は劉紱華(アンディ・ラウ)、張曼玉(マギー・チャン)、張學友(ジャッキー・チュン)、萬梓良(アレックス・マン)。

『インファナル・アフェア』シリーズで監督を務める劉偉強(アンドリュー・ラウ)が撮影監督を担当、美術は張叔平(ウィリアム・チョン)が担当しています。今考えるとこれまたものすごく贅沢なキャスト&スタッフ。

この映画の後四大天王と言われる劉徳華と張學友の2人が、この映画でヤクザのチンピラの義兄弟を演じています。あれ、この構図昔観たよなぁ…と思い、ちょっと考えてみたら、2004年に公開された『江湖(ベルベット・レイン)』でした。ここではチンピラではなく出世してヤクザの頭とそれを支える弟分、という役柄。おおー、と思いましたね。

独特の映像をこの映画から観ることが出来ますが、王家衛らしい絵、というのはこの作品の後に制作した『阿飛正傳(邦題:欲望の翼)』まで待つことになるようです。

古き旺角の街並みを舞台に、チンピラが生きあがいている姿を描いていて、なかなか楽しめました。