中国人の作家、楊逸さんの作品。田舎から都会の大学に出てきたピュアな若者二人が、第二次天安門事件によって大きく時代に翻弄されるお話。
著者本人も述べてますが、このお話は第二次天安門事件で有名になった一部の反体制派ではなく、あくまでもそこで一緒に声を上げていた、普通の人々を取り上げています。そしてこういう人は、ニュースなどには決して出てきませんが、少なくないはず。
色々と考えさせる小説でした。
時が滲む朝 (文春文庫)
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楊 逸
文藝春秋 (2011-02-10)
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