実は直前まですっかり忘れていたこのイベント。HKUST MBAAAが主催でもあるのに。
The 2011 HKUST Entrepreneurs Conference
クラスメートのEdgarから「蘋果日報のFounderの講演行くの?」と聞かれて、「なんのこっちゃ?」と思い、スケジュール等を見直してみたところ、申し込んでいたのを思い出しました。最近忙しすぎてスケジュール管理とTo Do管理が全然出来てないのが問題。
今回のイベントは昨年の第一回目の成功に基づき行われるモノ。ゲストスピーカーは上記の通り蘋果日報を発行しているNext Media社、そしてSPAをいち早く取り入れていたアパレルブランドGiordano等を創業した、Jimmy Laiが基調講演を、そしてゲストスピーカーとしてシリコンバレーでシリアルアントレプレナーとして何社もIPOまで持って行き、自身もMPEG関連特許を持つハイテク業界の重鎮、Edmund Sunを招いての、豪華イベントとなりました。
席は満席。うちのクラスメートはEdgar、San Yut、Heewon、そしてDaveとなかなか参加率が高かったです。ちなみにAlumni/Studentは無料。
Jimmy Laiの講演は、さすが海千山千の起業家だけあって、刺さる言葉がいくつもありました。蘋果日報という、ゴシップ好きな香港人にうってつけの大衆紙を出しているのですが、「印刷メディアは衰退していく一方だから、Webと連動させたり、Web上でアニメを使った動画サービスを作った。40代以下の若者はイメージ世代だから、文字だけじゃだめなんだ」と述べていました。確かに蘋果日報のアニメは結構話題で、事件発生後2時間後くらいにはアニメで再現動画がアップされています。これも日本などの技術を取り入れて可能になったとのこと。
ちなみに蘋果日報、上記の通りゴシップネタ満載ですが、名前の由来はJimmyが敬虔なキリスト教信者で毎日聖書を読んでいて、アダムとイブがリンゴをかじって善悪を知るようになることから、蘋果日報とつけたそうです。そんな秘話があったとは。
Edmund Sunは、「成功するには運が必要」とよく言うが、それは謙遜であり、実際には「Goodな人」でないと成功出来ないよ、と言っていました。Good、というのは多分他の誰よりも良い、とか、才能を持つ、ということなんだろうと解釈しました。またJimmyも言っていましたが、「集中し、物事をシンプルに捉えること」が大事だとも。
これで前半が終わり、30分の休憩を挟んで後半。5つの起業家チームによる、エンジェルからの投資を受けるためのプレゼン大会です。うち1チームは、HKUST MBAの日本人1年生、Takaさんがアドバイザーを務めるチームのプレゼンだったので、そこまで見てから、別件があり退出。
そのため見れたのは3チームだけだったのですが、その中では一番エンジェルからの投資を得られそうな感じなのがその1年生達のチームでした。1チーム目はマネタイズするためのビジネスモデルが全然固まっていなかったし、2チーム目は既にNYで始動しているベンチャーでしたが、ROIも投資資金をどう使うかというモデルも時間切れのためか出せていなかったので。
MBA1年生チームはさすがにそこら辺の数字をきっちり見せていましたし、QAセッションでもエンジェル投資家達から色々しつこく質問をうけていたので、投資先として選ばれる可能性は高いなと思いました。但し正直にいうときわめてMBA的なプレゼンの構成・絵で、見せ方はNYチームの方が上でした。そこはもう少し改善の余地があるかも。
最後までは入れませんでしたが、今年のEntrepreneurs Conferenceも大成功。来年より良いものを開催するプレッシャーにもなるなと思いました。