『八日目の蝉』観ました。

テレビ版は、檀れい、北乃きい主演、その他に津田寛治、板谷由夏、岡田浩暉、京野ことみ、倍賞美津子、坂井真紀、高畑淳子、藤田弓子、岸谷五朗、吉行和子等出演。

映画版は井上真央、永作博美主演、その他に小池栄子、劇団ひとり、田中哲司、森口瑤子、市川実和子、風吹ジュン、平田満、余貴美子等出演。成島出監督作品です。

小説も読んだ上で、テレビ版、映画版共に観ました。

映画の存在を第一に知った上で小説を読んだので、映画観る前にテレビ版を観たとき、檀れい演じる希和子に最初は違和感がありました。が、次第に慣れていって、最後はわりとしっくり来ました。それに比べると永作の方は最初から役にぴたっとはまっていた感じがあります。

映画版は147分と邦画としては長編ですが、それでもテレビに比べれば短く、原作から結構ばっさりいろんなシーンをカットしています。

しかしそれ以上に違うのは、希和子と薫の物語を、並行して見せていったところ。小説では希和子の物語の後に薫の物語がきますし、テレビ版も多少薫の物語が途中から顔をだしますが、基本は小説の流れに沿ってます。

テレビ版との差別化のためか、映画ではわりと並行して見せていたのが特徴的。これはこれでありかもしれません。

が、映画版で1点気に入らないのが、ラストシーン。ネタバレですが、小説でもテレビ版でも、希和子が一番輝いていた時代を過ごした小豆島には、決して渡れなかったのですが、映画版ではあっさり渡ったことになっています。渡りたい、でも渡れない、という葛藤を持つ希和子であってほしかった、というか。