2006年に発刊された、ちょっと古い本になってしまいますが、読んでみました。日本語訳が出ていないのがもったいないくらい、レノボの歴史について、そしてその創業者の一人、柳傳志について、網羅的に書かれた本です。
この本を読んではじめてレノボの中国語名『聯想集團』の意味を知りました。『聯想』は、彼等が当初主力製品としていた中国語入力変換システムの名前『聯想式漢卡』から取っているのです。彼等の入力システムは、日本語の入力変換システム同様、1980年代では画期的な『連想(=聯想)』方式で、1文字目を入力するとその文字を基点とした複数の文字候補が出る、というもの。今となっては当たり前の方式ですが。
また中国国内のソフトウェアベンダーとして有名な神州數碼(デジタルチャイナ)が、柳傳志の有力後継者2名による綱引きにより、聯想から分離した会社であることもこの本で知りました。
レノボの歴史を学ぶには非常に好著です。
The Lenovo Affair: The Growth of China's Computer Giant and Its Takeover of IBM-PC
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Ling Zhijun
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