元国会議員の田村耕太郎による著書。blogなどでもいつも10~20代を対象に「グローバル化」を唱えているので、どんなもんだろうと思って読んでみました。
アメリカ礼賛ばっかりかと思いきや、そうでもなく。シンガポールとインドについても今後益々伸びる国であり、日本人の留学先としてお薦めということで章をさいて説明していたので、思ったよりバランスが取れているなと思いました。正直香港でなくてシンガポールなのが若干がっかりですが、香港の立ち位置は中国と切り離せず、昨今の日中関係や中国経済の成熟化を考えると、シンガポール推しもやむ無しかなと。
あと、アメリカの大学の寮生活の実態については、僕も香港科技大学で1年程寮生活をした経験にもにていて、非常に共感するところでした。寮に住むことで24時間常に臨戦態勢というか、優秀なクラスメート達と常に切磋琢磨し合う環境をもてる、というのは日本の大学ではあまりないことなので、この経験はその後の成長曲線にも大きく影響するだろうなと思います。
また代わった経歴を持った、海外留学経験者へのインタビューも載っていて、それも読み応えがあります。いわゆるエリートや帰国子女とは違う方々(例えばHBS卒の古賀さんとか)を選んでいるので、面白いかと。
君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から (現代ビジネスブック)
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田村 耕太郎
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