納税無き公共サービスの向上

こないだ香港ジョッキークラブについてちょこっと触れたので、豆知識を。

香港ジョッキークラブは元々英領統治時代のロイヤルジョッキークラブを引き継いだ、由緒正しい競馬。香港で唯一合法の賭け事であり、かつ香港最大の雇用主であり、香港最大の納税者であります。このことはHKUST MBAの一発目の授業で出てきていました。

僕はかねがね「ギャンブルやるなら胴元を」と言って、結局ギャンブルはお付き合いでしかやったことがありません。そう、ギャンブルで一番儲かるのは胴元。そうでなければギャンブル産業がこんなに儲かるわけありません。

そういう訳で香港ジョッキークラブもご多分に漏れず大きな利益を上げているわけですが、彼等はロイヤルジョッキークラブの伝統もあってか、香港内で多額の寄付・寄贈をしています。特に公共系施設や教育施設。

税金を上げると一般市民や法人から大きな反対が起こりがち。でもギャンブルであげた収益を元に公共施設を充実させるというのは、反対者は見当たりません。ギャンブルする人達は自分たちの金がどこに消えるかまで気にしないだろうし、気にしたところでやめられない(笑)また税金をあげないにしてもそれを原資に公共施設を充実させようとすると配分で揉めるでしょうが、ギャンブルの場合はそれもジョッキークラブ内で配分の決定に色々あるかもしれませんが、ギャンブラーにはどうでもいいこと。

そう考えると、東京都のお台場カジノ計画なんかは、その収益で都の公共施設などへ還元するのであれば、ありなのでは?と思ってしまいました。まぁ日本でも笹川財団が色々寄付したりしていますので、別段特異なアイディアではないんでしょうが。