The Global Institute for Tomorrow (GIFT)の創業者CEOで、香港科技大学MBAのAdjunct ProfessorでもあるChandran Nair著。MBAでは彼の授業を取りませんでしたが、GIFTのGlobal Young Leaders Programmeに参加していたので、彼の講義を受けたことはあります。その時の成果はこちらのページにあります。Business PlanのPDFにはKoji Modelと、僕の名前がついたモデルがP22に載ってます(この本を読み終えて改めてWeb見てて初めてこのPDF気がつきました(^^;)。
話が横道に逸れましたが、Chandran氏が本書で書いているのは、欧米諸国を中心に行われてきた大量消費型経済は行き詰まりつつあり、大転換が必要であること、そしてこの21世紀の世界においてそれが出来る、やり遂げなければいけないのはアジア諸国である、ということです。
今後の世界経済で一番の課題はなんと言っても食糧問題。特にアジアでは人口がまだまだ増え続けており、欧米よりも深刻な問題になるのは目に見えています。またきれいな飲み水や空気などは、一国で解決出来るモノではなく、各国の協調した動きが必要。こういった観点から、アジア諸国へ警告を鳴らしています。
あとがきで本人も書いているとおり、このような警告を行ったからといってすぐに大転換が起こるわけではないでしょう。しかしまずは課題をしっかり認識させるところから始めないと、なにも変わりません。そういう意味で、本書は非常に重要な役割を果たすことになるでしょう。アジア各国語版を発刊したいとも書いてありますが、ぜひそうしてほしいですね。