2007年に発刊された少々古い本ですが、500ページに渡り1990年代の経済改革のあたり、江沢民政権の頃から毎年の政治経済の動きを丹念に追って、纏めている本です。中国では政経分離がなされていませんので、政治の動きが非常に重要になるわけです。
学術論文を元に書き起こした本なのでざっと斜め読みなのですが、これを読むと都市部と農村の格差についてわりと早い段階から大きな課題である認識を持っていたにも関わらず、様々な理由から有効な手を打ち出せないまま今に至っていることがよく分かります。
中国の現代経済史を学ぶには好著です。