ここ3,4年、香港では空前のラーメンブーム!香港人の味覚に特化した「日式」ではなく、日本のラーメン屋が次々にオープン、お店によっては真夜中でも行列が途切れないという驚異的な人気を誇っています。
香港におけるラーメンの歴史については以下のblogにまとまっています。
新規開店するラーメン屋の多くが豚骨ラーメン。これは、香港人/中国人が醤油味の塩分強すぎると感じるためだろうというのが個人的な感想。日本人の僕が美味しいと思う香港のラーメン屋さん、香港人/中国人の友達からはほぼ100%「美味しいけどしょっぱい」というコメントが返ってくるため、間違いないだろうと睨んでいます。醤油ラーメンはもとより、家系の豚骨醤油でも、しょっぱいと言われてしまいます。
ラーメンも醤油も元をたどれば中国から来たものなのに、いささか不思議です。中国ではラーメンに近い食べ物として蘭州拉麺があげられますがスープは牛骨ベースで醤油はあまり使われていないようです。
東京生まれ、富山育ちの僕には醤油ラーメンこそラーメンの中のラーメン。特に富山ブラックとよばれる、じっくり煮込んだ醤油ベースのスープは大好物。豚骨ラーメンもキライではありませんが、年に1回も食べません。そんな僕が香港でオススメ出来るラーメンは以下3つ。
1. 周月
愛媛県から来た、醤油ラーメンのお店。醤油にもこだわっており、スープはやや酸味があります。このお店で僕はつけ麺しか食べたことがありませんが、非常に美味しい!香港の超人気歌手である陳奕迅(イーソン・チャン)が家族で外に並んでまで食べに来ていた程。週一で通いたいくらいですが、太るので頻度は減らしています。
2. 俺のつけ麺
上記blogにもありましたが、ラーメンマニアの香港人Meter Chanさんが開いたつけ麺専門店。豚骨醤油ベースのつけ麺ではありますが、麺が太くて美味しい!但し場所が北角(ノースポイント)と、ここのラーメン食べる以外に用事がない場所なので、なかなか行く機会がありません。
3. 松壱屋
神奈川県からやってきた家系ラーメン。醤油豚骨ベースで、麺の量が少なめなのが残念。但しスープが濃くてカロリー高そうなので、このくらいの量にとどめておくべきなのでしょう。替え玉、大盛りなども一切ないのです。香港に開店した日本のラーメン屋は開店後数ヶ月すると日本から支援できていた責任者を帰任させてローカル化を計りますが、そこから味の低下が始まることが多いです。しかし松壱屋ではその懸念を払拭すべく、就業ビザ取らせてじっくり腰を据えて営業するようです。
博多豚骨で有名な一蘭が24時間営業で開店してから、平日昼間で4時間待ち、夜も朝5時まで行列が絶えないと言われる理由は実はこの味の低下という懸念材料にある、と聞きました。香港人達も数ヶ月すると日本人責任者・担当者が帰国して美味しくなくなるのを経験的に知っているので、長時間待たされても開店数ヶ月のうちに食べに行く、というわけ。
さて、まだ行ったこと無いけど気になるお店が『混亂拉麵』。Meterさんのお店です。二郎系で、お店の外装、内装も二郎を意識しているようです。場所が深水埗なので、なかなか足を運ぶ機会が無さそうなのが残念。